「4WD」や「四駆」という言葉を耳にしたら、どのような車を頭に思い浮かべますか。
ランクル(ランドクルーザー)やパジェロのような過酷な条件でも走行できる無骨な車をイメージする方が多いのではないでしょうか。
あるいは、ランエボ(ランサーエボリューション)やインプレッサSTIのようなモータースポーツをベースとした4WDをイメージする方もいらっしゃるのかもしれませんね。
4WD車は、ランクルやランエボのような本格的な車ばかりではなく、実は私たちの身近な存在である軽自動車にも存在します。
軽自動車でもアウトドアをセールポイントにした本格派4WD車がありますが、意外なことにほとんどの車に4WD車は設定されています。
今回は、どのような方が軽自動車の4WDを選ぶとベストなのか徹底解説いたします。
Contents
車の駆動方式には2WDと4WDがある

そもそも4WDって何なの?という方もいらっしゃるかもしれません。
たとえ4WDという言葉を聞いたことがあっても、4WDが何の略称(頭文字)であるのかはご存知ない方もいらっしゃるかもしれません。
4WDとは車の駆動方式のことを差しています。車の駆動形式には、以下の2種類があります。
- 2WD(Two Wheel Drive):2輪駆動方式
- 4WD(Four Wheel Drive):4輪駆動方式
2WDのメカニズムと特徴
- 前輪または後輪のいずれかの2輪が駆動輪となる車です。
- 駆動機構の簡素化、軽量化、生産コスト、利用目的などから多くの車に採用されています。
エンジンのレイアウトと駆動輪の違いから以下の4種類があります。
- FF(Front Engine Front Drive):前方にエンジンが設置され、前輪の2輪を駆動輪としている車です。現在の軽自動車の主流となっています。
- FR(Front Engine Rear Drive):前方にエンジンが設置され、後輪の2輪を駆動輪としている車です。軽自動車のワンボックスカーやトラックなどに採用されています。
- MR(Midship Engine Rear Drive):前輪と後輪との間にあるイメージがありますが実際には後輪車軸よりもやや前方にエンジンが設置され、後輪の2輪を駆動輪としている車です。スポーツカーに採用されています。最近ではホンダS660が採用しています。
- RR(Rear Engine Rear Drive):後方にエンジンが設置され、後輪の2輪を駆動輪としている車です。現在の日本で製造されている車には採用されていません。
4WDのメカニズムと特徴
- 車の4輪すべてを駆動輪とすることができる車です。
- 4WDのシステムにはフルタイム4WD、パートタイム4WD、オンデマンド4WDなどがあります。
- スバルのようにAWD(All Wheel Drive)としているメーカーもあります。
- 欧州では4X4(Four by Four)とも呼ばれています。
- 基本となる2WDシステムによってFFベース4WDやFRベース4WDなどがあります。
一口に4WDといっても4WDには様々なシステムが存在します。軽自動車の場合には以下のシステムを採用しています。
4WDシステム | 主な採用例 | 特徴 |
パートタイム4WD | 商用ワンボックス
軽トラック ジムニー(旧型) |
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パートタイム4WD(片輪デフロック機構付) | 軽トラック |
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パートタイム4WD(簡易LSD付) | ジムニー(新型) |
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パッシブオンデマンド4WD
(機械制御スタンバイ式4WD) |
ほとんどの軽自動車4WD車に採用されています |
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アクティブオンデマンド4WD
(電子制御スタンバイ式4WD) |
※ 現在生産されている軽自動車に採用例はありませんが、比較参考のため記載しています |
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表中のいずれの4WDシステムもセンターデフ(前輪と後輪との間のセンターディファレンシャルギア)はありません。
センターデフ式4WDは、車重の増加やシステムの複雑化を度外視してもよい性能重視の本格派4WD車に採用されています。このセンターデフ式4WDが一般的なイメージの4WDで、本当の意味でのフルタイム4WDといってもよいでしょう。
ところが、軽自動車メーカーのカタログや仕様諸元表には、パッシブオンデマンド4WDの車であってもフルタイム4WDと記載されています。
これは「パートタイム4WDのように切り換えをしなくてもよい4WD」という拡大解釈でフルタイム4WDという表記をしています。たいへん紛らわしいので注意が必要です。
ジムニーのようなパートタイム4WDを除き、ほとんどがパッシブオンデマンド4WDです。
↓旧型ジムニーについて詳しくはこちら↓


また、センターデフ式4WDのセンターデフには機械式LSD(Limited Slip Differential Gear)の他に、ビスカスLSDや電子制御式LSDなどがあります。
ビスカス式4WDと記載されている場合でも、ビスカスカップリング採用のパッシブオンデマンド4WDとセンターデフ式ビスカスLSDとでは、まったく異なるシステムですので、こちらの表記にも注意が必要です。
ほとんどの場合、ビスカス式4WDはパッシブオンデマンド4WDのことを差しています。
未舗装路や濡れた路面は4WDが有利

一般的に4WDなら未舗装路でも雨天時の走行でも安心だといわれています。
なぜ、未舗装路や雨天で4WDが有利なのか検証してみましょう。
最低地上高が高いからボディが傷つかない
未舗装路は、路面が凸凹で荒れていて、落石などで比較的大きな石が道路上にあることが多いのです。
未舗装路の凸凹の路面でギャップに嵌まってしまったり、落石などがあっても最低地上高が高ければ、車と地面や障害物とが接触する可能性が低くなります。
軽自動車の中でもアウトドア指向の強い車は、最低地上高を高く設定しています。
最低地上高
- 水平な地表面から車体の一番低い箇所までの垂直距離を指します。
- ロードクリアランスとも呼ばれます。
この車体の一番低い箇所ですが車によって異なります。車によって、マフラーのサイレンサーやエンジンのオイルパンなど該当するパーツが異なります。車検の合格基準は90mm以上となっています。
アウトドア指向の軽自動車の最低地上高は180mm前後の高さに設定されています。特にジムニーはその傾向が顕著で205mmとなっています。200mmという高さは普通自動車4WDの最低地上高とほとんど同じです。
この最低地上高をなるべく高く設定することで、車体下部に配置される部品が破損する危険性を回避しています。
なおアウトドア指向ではなく、ワゴンRなどの通常スタイルの乗用軽自動車は、4WD車であっても最低地上高は2WDと同じです。最低地上高は150mm前後となっています。
そのため最低地上高の高い車に乗るためには、アウトドア指向の車を選ぶとよいでしょう。
砂利道や雨でも4WDは滑りにくい

4WDは4輪すべてが駆動輪であるため、2輪だけが駆動する2WDよりも走行安定性は高いといえます。軽自動車でも4WDであれば走行安定性は高いのでしょうか。
パートタイム4WDの場合には、路面状況や天候に応じて2WDから4WDに切り替えて走行すれば4WDの恩恵を受けることができるでしょう。
ところが多くの軽自動車で採用されているオンデマンド式4WDの場合には、実際に滑ったり路面状況が大きく変わらない限り4WDにはなりません。
高速道路や信号で止まる機会が少ないバイパスなどの走行中は滑っていないため、オンデマンド式4WDは、通常2WDで走行していることを理解しておきましょう。
オンデマンド式4WDで、4WD車としての恩恵を受けるのは滑った後なのです。
スキーやスノボーで雪道を走行するなら4WDが有利

スキーやスノボーが趣味の方や雪国で生活をしている方にとっては、車の購入に4WD車が選択肢に挙がってくると思います。
今度は、軽自動車での雪道走行について検証してみましょう。
最低地上高の高い車は雪道でも有利となる
普通自動車と軽自動車とでは車幅が違うため、トレッド幅も異なります。
普通自動車のトレッド幅が1,500mm前後に対して、軽自動車のトレッド幅は1,300mm前後です。200mm前後の差があります。
雪が降り積もった道路では、車のタイヤで轍(わだち)ができます。しかしトレッド幅が異なるので軽自動車は普通自動車の轍をトレースすることができません。
片輪だけが轍に入ったり、両輪が中途半端に轍に入ったりして、積雪が車の下部と接触する可能性が高くなります。
雪道走行を考慮した場合には、未舗装路での対策と同様に、最低地上高の高い車を選択するのがよいでしょう。
発進の安定感が優れている
車は一旦タイヤが回りだしてしまえば、大きな駆動力を必要としません。車を発進させるときに大きな駆動力が必要となるのです。
しかし、雪道のように接地が確保しにくい路面状況では、闇雲にアクセルを踏み込んでもタイヤがスリップして、路面をとらえることはできません。駆動力は必要ですが、確実に駆動輪のタイヤを回す必要があるのです。
このような路面状況で、有利なのが4WDです。
4WDであれば4本のタイヤすべてが駆動輪となるので発進しやすくなります。車の駆動力を4本に分散させることができるのです。
また、オンデマンド式4WDの場合には、メインの駆動輪が滑ったときに4WDとなって、車の駆動力を2本から4本に分散させて発進することができます。
4WDを過信してはいけない

4WDを運転していると「4WDだから大丈夫」という気持ちになる傾向があります。雪道で事故を起こすのは2WD車だけではありません。4WD車でも事故を起こします。
もっとも注意すべきなのは、下り坂での走行やブレーキングです。ブレーキングは次の2つの力に依存します。
- 摩擦力:接触面から働く面に沿った抵抗力
- 慣性力:動いている物体が他からの摩擦力などを加えない限り動き続ける力
車を停車させるときには、ブレーキを踏みます。
ディスクブレーキならパッドとローターとの摩擦力、ドラムブレーキならライニングとドラムとの摩擦力によって車輪の回転速度を落とします。回転速度を落とすことにより、タイヤと路面の接触部に摩擦力を生じます。
4WD車は2WD車よりも多くの部品を使っているので、2WD車よりも車重が重くなります。車重が重い車の方が慣性力は大きくなります。
ブレーキングによる摩擦力は制動力となり、最終的に慣性力の相殺をして車は停止します。
ブレーキの性能が高ければ制動力は上がりますが、同じグレードであれば2WDと4WDとの違いあっても同じブレーキシステムを使用していることがほとんどです。2WD車と4WD車の制動力は同じということになります。(ターボ車とNA車またはグレードの違いによって、ブレーキングシステムが異なる場合があります。)
従って重量が重い車の方が、制動距離(車が止まるまでの距離)が長くなるのです。
車の4輪すべてが滑ってしまったら、2WDも4WDも関係ありません。重量が重い車の方が止まりにくいことを覚えておきましょう。
↓軽自動車の安全性についてはこちら↓

4WDでもスタッドレスタイヤは必要
4WDなら雪道でも走れるからスタッドレスタイヤは必要ないと思っていたら、それは間違った考え方となるでしょう。
たとえノーマルタイヤで雪道を走行できたとしても止まれません。
スタッドレスタイヤは、低温でも硬くなりにくいゴムを使い、雪道や凍結路でも安定しているのです。トレッドにサイプを刻み、エッジ効果などを高めて氷上性能を確保しています。
そもそも雪道を走れる走れない以前に、ノーマルタイヤで積雪路や凍結路を走行すると法令違反となる可能性があります。スタッドレスタイヤに履き替えていなくてもスノーチェーンが必要となるケースがあります。
以下のサイトから、お住まいの地域と法令を確認しましょう。罰金や反則金を支払うことにならないように注意しましょう。
軽自動車タイヤの価格は、普通自動車のタイヤよりも安価です。
それはスタッドレスタイヤでも同様です。スキーやスノボーが趣味の方や雪国で生活をしている方は、なるべくスタッドレスを購入しましょう。
多くの軽自動車は、リム径が14インチや15インチのタイヤホイールを採用しています。スポーツタイプやドレスアップタイプのグレードの車には、ノーマルタイヤが16インチのホイールを装着していることもあります。
しかし、グレードが異なっていても同じ外形のディスクローターを採用していることが多いのです。ディスクローター径がタイヤホイールに対して小さければインチダウンしたタイヤホイールを装着することができる場合があります。
インチダウンができれば、スタッドレスタイヤ代の出費を抑えることができます。タイヤの販売店などに相談するとよいでしょう。
4WD車は燃費が悪い
4WD車は燃費悪いといわれています。同車種の同グレードの2WD車と比較した場合には燃費の面では不利となります。
燃費が悪くなる主な要因はこちらです。
- 4WD車は2WDより使用部品が多いので車重が重くなる。
- 駆動輪2本より4本の方が走行時の摩擦抵抗が大きい。
オンデマンド式4WD車の場合には、高速道路やバイパスなどでは2WDで走行しているので燃費向上に貢献しています。ただし、車重は4WD車の方が重いので燃費面においては、条件が不利であることは変わりありません。
しかし最近は自動車の技術が向上し、横滑り防止装置や電子制御式パワーステアリングなどにより、10年以上前(3~5世代前)の車と比較したら、格段に燃費が良くなっています。
ひと昔前の2WD車より最近の4WD車の方が燃費がよいのです。
また、滑りやすい雪道では、2WD車はタイヤがスリップしやすく空転によって駆動力を無駄に浪費してしまいます。その点、スリップしにくい4WD車は着実に駆動力を路面に伝えることができます。
雪道では4WD車の燃費は2WD車の燃費に迫り、スリップが頻繁に起こるような状況下では、むしろ2WD車の燃費より4WD車の燃費の方が良いという逆転現象が起こることもあります。

4WD設定があるおすすめ軽自動車8選

ほとんどの車種の軽自動車に4WDの設定があります。
ここに人気車種の4WDシステムや4WDと2WDの燃費や価格差などを詳細に比較してまとめてありますので、是非ご覧ください。
1.ジムニー

4WD・ターボ | 4WD・NA | 2WD・ターボ | 2WD・NA | |
グレード | XL | ——– | ——– | ——– |
4WDシステム | パートタイム4WD(簡易LSD付) | ——– | ——– | ——– |
最低地上高 | 205mm | ——– | ——– | ——– |
燃費 | 13.2km/L | ——– | ——– | ——– |
燃費の差 | ——– | ——– | ——– | ——– |
車両重量 | 1,040kg | ——– | ——– | ——– |
車両価格 | ¥1,679,400- | ——– | ——– | ——– |
価格の差 | ——– | ——– | ——– | ——– |
- ジムニーは全車ターボ搭載4WDです。
- 4WD/2WD切換で2WDにしたときはFRとなります。
- 簡易LSD付パートタイム4WDは新型から搭載されています。
- 最低地上高205mmは軽自動車トップです。
軽自動車4WDといったらスズキ ジムニー!というくらい軽自動車4WDの代名詞といえる車です。ジムニーフリークも多く、全国にはジムニー専門カーショップも存在します。
現在のようなAT車やCVT車などの2ペダル車全盛期であっても、ジムニーは3ペダルMT車の人気が高い車です。アウトドア指向や趣味性が高く、普段のお買い物にはあまり向いていません。
あえてMT車を購入する方が多い車ですから、短期間で手放すことはあまりないのかもしれませんが、ジムニーには特定のフリークがいるのでMT車のリセールバリューが高い車です。
また、ジムニーはミッションのギヤ比が特徴的です。
通常の5速MT車は、4速を1.000近似値の直結ギヤ比にして、5速のギヤ比を1.000より下げた高速走行向けのオーバードライブにしています。しかし、ジムニーの5速MT車は、5速が1.000のギヤ比でオーバードライブがありません。
ジムニーはオフローダー低速トルク重視の車なので、高速走行は重視していません。この特徴的なギヤ比は燃費が悪い要因の1つになっています。これは、車の指向性が異なるのでやむを得ないのです。
ジムニーは、ジムニーでなければ絶対にダメ!という方が選ぶ車の典型といえます。
↓ジムニーについて詳しくはこちら↓


2.ハスラー

4WD・ターボ | 4WD・NA | 2WD・ターボ | 2WD・NA | |
グレード | Gターボ | G | Gターボ | G |
4WDシステム | パッシブオンデマンド4WD | ——– | ||
最低地上高 | 175mm | 180mm | ||
燃費 | 26.2km/L | 30.4km/L | 27.8km/L | 32.0km/L |
燃費の差 | ▲5.8km/L | ▲1.6km/L | ▲4.2km/L | ——– |
車両重量 | 860kg | 840kg | 810kg | 790kg |
車両価格 | ¥1,535,760- | ¥1,313,280- | ¥1,409,400- | ¥1,197,720- |
価格の差 | +¥338,040- | +¥115,560- | +¥211,680- | ——– |
- 最低地上高175mm(4WD)・180mm(2WD)は余裕のある高さです。
- 4WDと2WDとの価格差はおよそ12万円です。
- ターボ有無の価格差はおよそ21万円です。
スズキ ハスラーは、ジムニーほど突き抜けた趣味性は不要だけどオフロードも走りたいし、普段使いの利便性も充実させたい方にピッタリの車です。4ドアは普段使いにおいて、重要な要素です。
ハスラーはカラフルなボディーカラーが選択できることに加え、カラフルなカラーインパネとなっています。ボディカラーは2トーンルーフカラーを選択することもできます。ファッション性が高いので女性にもおすすめです。
安全性能として、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能などがあり事故を未然に防ぐことができます。
走行性能としては、S-エネチャージの採用によって、モーターでエンジンをアシストする低燃費を実現しています。
車内にはアタッチメント用のナットがあり、キャップを外せば様々なアクセサリーをボルト固定して使用することができます。アウトドアに便利なラゲッジネットやバーなどを簡単に装着することができます。
ラゲッジフロアは汚れをふき取りやすい樹脂製となっています。海水浴やスキー、スノボーで使用したウエアや道具を無造作に収納しても、帰宅後にふき取れば簡単にきれいになります。
ハスラーは、アウトドア指向と普段使いの両方を満足させることができる車でしょう。
なおハスラーには、OEMとしてマツダ フレアクロスオーバーがあります。フレアクロスオーバーは全車CVT、ターボ車は最上級グレードXTのみとなっています。
↓ハスラーについて詳しくはこちら↓

3.キャスト アクティバ

4WD・ターボ | 4WD・NA | 2WD・ターボ | 2WD・NA | |
グレード | Gターボ SAⅢ | G SAⅢ | Gターボ SAⅢ | G SAⅢ |
4WDシステム | パッシブオンデマンド4WD | ——– | ||
最低地上高 | 180mm | |||
燃費 | 25.0km/L | 26.8km/L | 27.0km/L | 30.0km/L |
燃費の差 | ▲5.0km/L | ▲3.2km/L | ▲3.0km/L | ——– |
車両重量 | 890kg | 890kg | 840kg | 840kg |
車両価格 | ¥1,647,000- | ¥1,544,400- | ¥1,517,400- | ¥1,414,800- |
価格の差 | +¥232,200- | +¥129,600- | +¥102,600- | ——– |
- アウトドア指向のアクティバは最低地上高を180mmに設定しています。
- キャスト スタイルとキャスト スポーツは150mmです。
- 4WDと2WDとの価格差はおよそ13万円です。
- ターボ有無の価格差はおよそ10万円です。
ダイハツ キャストは、オーナーの趣味にあわせて、「アクティバ」「スタイル」「スポーツ」の3タイプから選択することができます。
特に4WD車の購入を考えている方には、アウトドアイメージのアクティバをおすすめいたします。キャストは3タイプのすべてで、カラフルなボディカラーと2トーンカラーの選択ができます。そのうえカラーインパネを採用しています。
安全性能として、車線逸脱警報機能、誤発進抑制制御機能などがありハスラーと同様に事故を未然に防ぐ装置があります。
走行性能として4WDには、DAC(ダウンヒルアシストコントロール)制御があり、ドライバーがブレーキ操作をしなくても、自動ブレーキをかけることで車速を維持することができます。
またグリップサポート制御により、空転した車輪に制動力を、もう片輪に駆動力を伝えてタイヤのスリップを制御します。
キャスト アクティバは、ハスラーのライバル的な存在の車といえます。
なおキャストには、OEMとしてトヨタ ピクシス ジョイがあり「アクティバ」「スタイル」「スポーツ」に相当するのがそれぞれ「C」「F」「S」となっています。
4.ウェイク

4WD・ターボ | 4WD・NA | 2WD・ターボ | 2WD・NA | |
グレード | Gターボ SAⅢ | L SAⅢ | Gターボ SAⅢ | L SAⅢ |
4WDシステム | パッシブオンデマンド4WD | ——– | ||
最低地上高 | 140mm | |||
燃費 | 23.2km/L | 24.6km/L | 23.8km/L | 25.4km/L |
燃費の差 | ▲2.2km/L | ▲0.8km/L | ▲1.6km/L | ——– |
車両重量 | 1,060kg | 1,040kg | 1,020kg | 1,000kg |
車両価格 | ¥1,798,200- | ¥1,679,400- | ¥1,674,000- | ¥1,555,200- |
価格の差 | +¥243,000- | +¥124,200- | +¥118,800- | ——– |
- アウトドア指向の高い車ですが、最低地上高140mmで一般的な軽自動車とほぼ同じです。
- 4WDと2WDとの価格差はおよそ12万円です。
- ターボ有無の価格差はおよそ12万円です。
ダイハツ ウェイクは、他車を圧倒する広い室内空間がセールポイントとなっている車です。広い室内空間に魅力を感じつつも、ワンボックスカーのスタイルには馴染めない方におすすめの車です。
ウェイクには、多くの収納スペースがあります。インパネにはドリンクホルダー、大型インパネトレー、インパネセンタートレーがあり、さらにシート下のアンダートレー、ドアのドリンクホルダーなど実に14か所の収納スペースがあります。
シートの表皮はすべて撥水加工になっています。海水浴で濡れた体やスキー、スノボーの雪が付いたウェアのままでも何の躊躇もなく乗り込むことができます。また、リヤシートのラゲッジ側は防水仕様となっているため、濡れた荷物も気にせず積み込むことができます。
ラゲッジスペースは上下2段調節式デッキボードになっており、デッキボードの脚を立てて、リヤシートを倒すだけでラゲージルームを広く使うことができます。これでアンダートランクの容量が増えるのです。
安全性能としてスマートアシストⅢにより、衝突回避支援ブレーキ機能、車線逸脱警報機能、誤発進抑制制御機能などがあります。
走行性能としては、エコアイドル機能があり、車が停止する少し前からエンジンを自動で止めて低燃費を実現しています。
メーカーのキャッチフレーズ通り、ドデカク、大胆に使用できる車です。
なおウェイクには、OEMとしてトヨタ ピクシスメガがあります。
↓ウェイクについて詳しくはこちら↓

5.スペーシア ギア

4WD・ターボ | 4WD・NA | 2WD・ターボ | 2WD・NA | |
グレード | HYBRID XZターボ | HYBRID XZ | HYBRID XZターボ | HYBRID XZ |
4WDシステム | パッシブオンデマンド4WD | ——– | ||
最低地上高 | 150mm | |||
燃費 | 24.0km/L | 26.4km/L | 25.6km/L | 28.2km/L |
燃費の差 | ▲4.2km/L | ▲1.8km/L | ▲2.6km/L | ——– |
車両重量 | 940kg | 930kg | 890kg | 880kg |
車両価格 | ¥1,813,320- | ¥1,732,320- | ¥1,695,600- | ¥1,614,600- |
価格の差 | +¥198,720- | +¥117,720- | +¥81,000- | ——– |
- 4WDと2WDとの価格差はおよそ11万円です。
- ターボ有無の価格差はおよそ8万円です。
スズキ スペーシア ギアは、2018年12月20日に発売したばかりの車です。スペーシアにアウトドアイメージを充実させたモデルとなっています。
スペーシアなので、スライドドアの利便性を体験している方には、この上ない朗報となったのではないでしょうか。アウトドアスタイルとスライドドアが融合された非常に魅力的な車となっています。
外観の丸いヘッドライトデザインやグリルなどがアウトドアテイストを感じさせます。またインテリアもグラブボックスのカバーがミリタリーツールボックスのようなデザインとなっています。
シートの表皮はすべて撥水加工になっています。見た目は、普通のシート生地とあまり変わらないのでルックス的にはゴツゴツしていないさりげなさがあります。
ラゲッジフロアは汚れをふき取りやすい樹脂製となっています。
なおスペーシア ギアには、OEMとしてマツダ フレアワゴン タフスタイルがあります。ボディカラーがスペーシア ギアには8色ありますが、フレアワゴン タフスタイルは4色です。また、ターボ車に全方位モニターが標準装備のため価格がモニター分上乗せされています。
6.N-BOX

4WD・ターボ | 4WD・NA | 2WD・ターボ | 2WD・NA | |
グレード | L ターボ | L | L ターボ | L |
4WDシステム | パッシブオンデマンド4WD | ——– | ||
最低地上高 | 145mm | |||
燃費 | 23.4km/L | 25.4km/L | 25.6km/L | 27.0km/L |
燃費の差 | ▲3.6km/L | ▲1.6km/L | ▲1.4km/L | ——– |
車両重量 | 980kg | 960kg | 910kg | 900kg |
車両価格 | ¥1,826,280- | ¥1,629,720- | ¥1,695,600- | ¥1,499,040- |
価格の差 | +¥327,240- | +¥130,680- | +¥196,560- | ——– |
- 4WDと2WDとの価格差はおよそ13万円です。
- ターボ有無の価格差はおよそ20万円です。
ホンダ N-BOXは、現在ホンダの軽自動車だけではなく普通自動車を含めたすべての販売実績を牽引する代表的な車です。
スタイルはノーマル仕様とエアロパーツ装着仕様のカスタムの2種類があります。
メーターはスピードメーターとタコメーターの2眼式で、ノーマルはシンプルなデザイン、カスタムはラインが入ったスポーツテイストです。
インパネは、ノーマルはベージュやブラウンを基調としたモダンテイストで、カスタムはブラックを基調としたクローメッキ仕様となっています。
4WDは、運転席/助手席シートヒーターと撥水/ヒーテッドドアミラーおよびフロントドア撥水ガラスがセットで付いてくるので価格以上に満足する仕様となっています。
スライドドアで、たまに4WDが必要な方にはおすすめの車です。N-BOXは車自体の完成度が高いので、満足ができる選択となるでしょう。
↓N-BOXについて詳しくはこちら↓

7.タント

4WD・ターボ | 4WD・NA | 2WD・ターボ | 2WD・NA | |
グレード | Xターボ SAⅢ | X SAⅢ | Xターボ SAⅢ | X SAⅢ |
4WDシステム | パッシブオンデマンド4WD | ——– | ||
最低地上高 | 145mm | |||
燃費 | 24.6km/L | 25.8km/L | 26.0km/L | 28.0km/L |
燃費の差 | ▲3.4km/L | ▲2.2km/L | ▲2.0km/L | ——– |
車両重量 | 990kg | 980kg | 940kg | 930kg |
車両価格 | ¥1,625,400- | ¥1,544,400- | ¥1,501,200- | ¥1,420,200- |
価格の差 | +¥205,200- | +¥124,200- | +¥81,000- | ——– |
- 4WDと2WDとの価格差はおよそ12万円です。
- ターボ有無の価格差はおよそ8万円です。
ダイハツ タントXは、トールワゴン車のパイオニア的存在の車です。現在のトールワゴン車部門ではN-BOXと人気を2分しています。
スタイルはノーマル仕様とエアロパーツ装着仕様のカスタムの2種類があります。
メーターはセンターメーターを採用しているので、このあたりは好みが分かれそうです。デザインは、N-BOXと同様にノーマルはシンプル、カスタムはスポーツテイストになっています。
車両価格がN-BOXと比較すると10~20万円くらいお買い得なので、こちらも選択の重要な要素になってきます。
タントはスライドドアで、たまに4WDが必要な方にはおすすめの車です。N-BOXとの差はやはりミラクルオープンドアの採用が購入の決め手になってきます。
なおタントには、OEMとしてスバル シフォンがあります。
↓タントについて詳しくはこちら↓

8.アトレーワゴン

4WD・ターボ | 4WD・NA | 2WD・ターボ | 2WD・NA | |
グレード | RS SAⅢ | ——– | RS SAⅢ | ——– |
4WDシステム | パッシブオンデマンド4WD | ——– | ——– | ——– |
最低地上高 | 160mm | ——– | 160mm | ——– |
燃費 | 15.2km/L | ——– | 15.2km/L | ——– |
燃費の差 | ±0.0km/L | ——– | ——– | ——– |
車両重量 | 1,040kg | ——– | 1,000kg | ——– |
車両価格 | ¥1,668,600- | ——– | ¥1,533,600- | ——– |
価格の差 | +¥135,000- | ——– | ——– | ——– |
- アトレーワゴンは全車ターボ搭載です。
- アトレーワゴンの2WDはFRです。4WDは2WDベース4WD車となります。
- 4WDと2WDとの価格差はおよそ14万円です。
ダイハツ アトレーワゴンは、ワンボックスタイプの車の中ではスタイリッシュなデザインなので、ワンボックスの商用的なイメージを払拭する車です。
ワンボックスなので、荷物の収納力に関しては、人気のトールワゴンよりも車内空間が広く有利です。
現行のアトレーワゴンは、MTが廃止され4AT車のみになっています。また全グレードで搭載されていたタコメーターが、カスタムターボRS”リミテッド SA III”のみに縮小されています。
4WD車と2WD車の車重の差が40kgしかなく、燃費も4WD車と2WD車と変わらないため、4WD車を選択するメリットが高い車です。
なおアトレーワゴンには、OEMとしてスバル ディアス ワゴンがあります。
まとめ:生活環境と目的にあわせて4WDを選択する
4WD車を選定するとよいのは、キャンプが趣味で未舗装路を走行する機会の多い方、スキーやスノボーが趣味の方や雪国にお住まいで雪道を走行する機会の多い方です。
特に雪道では、4WDとスタッドレスタイヤの組み合わせで、最高のパフォーマンスを引き出すことができるでしょう。
また、軽自動車4WD車の4WDシステムはオンデマンド式4WDであることが多いので、その特徴を正しく理解し、4WDを過信することなく快適な軽自動車4WD車ライフを送りましょう。
4WDは、あなたのドライビングをより安全にすることは間違いありません。

