今回は、車の色についてお話していきますね♪
中古車の査定額はまず、その車の基本的な情報で大体の参考価格が決まります。基本的な情報とは、車種、グレード、年式、走行距離、などです。これらの情報から、その車のおおよそとなる参考価格が決まります。
しかし、同じ車種でもボディカラーにはバリエーションがあり、車好きの人は、購入後に自分の好みに塗装してしまう場合もあります。同じ車種でも色が違うと印象もかなり変わってくるものですよね。
もし、同じ車種でも色が違うと、実際の査定額は変わるのでしょうか?そして自分の都合で塗装し直した場合は査定に響くのでしょうか?車の色がどの程度査定に影響するかを詳しくお話していきますね♪
Contents
車査定に色は重要ポイント!
上記でも簡単に述べましたが、今ではインターネットを利用して、車を売る際の参考価格を知ることができる査定サイトがあります。インターネットの簡易査定シミュレーションサイトは車種の基本的な情報を入力しますが、多くのサイトは入力項目にボディカラーも含まれます。つまり同じ車種でもボディカラーによって参考価格も変わってくるということです。
車は高価で何台も所有するのは難しく、良くも悪くも一台の車とは長い付き合いになります。そのため何色がいいのかは結構悩みますよね。さらに、人によってはこの色だけはぜったい無理!という色もあると思います。
中古車を買う立場を考えても、もし目当ての車種がお買い得価格で見つかったとしても、色が好みでないと躊躇してしまうのではないでしょうか。車のボディカラーはその車の性能に直接関係ない要素ですが、購入を決める際に大きな悩みどころとなるものです。
高額買い取りの可能性が高い色
車のボディカラーはその車のスペックに直接関係するものではなく、あくまで好みの要素となります。好みの要素なだけに人によって何色を好むかはまさに十人十色、自動車メーカーも一つの車種で様々なカラーラインナップを用意します。
しかし、注文が多い色もあればそうでない色もあり、人気の色には傾向があります。どの車種でも概ね人気なのは以下のカラーリングです。
- ホワイト
- ブラック
- シルバー系
- パールホワイト系
いわゆる原色ではなく、白系、黒系、パールホワイトのような淡い白、いわゆる無難な色ということですね。これらの色は流行にも左右されず、どんな車種でも査定は高めになります。服装に例えればわかりやすいですが、やはり白や黒はコーディネートしやすい、使い勝手の良い色、ということに尽きると思われます。
不人気の色
上記の、いわゆる無難なカラーリングと比べ、同じ車種、同じコンディションでもカラーが原因で査定が低めになる傾向が強いのが原色系です。原色系とは赤、青、緑をベースとした、いわゆるゴレンジャーの色と考えればOKです。
原色系は不人気という表現はやや語弊があり、原色系は好みが別れやすいから需要が不安定、というのが正味のところです。例えば赤い車が好き、という人は決して珍しくも少なくもありませんが、赤の車を求める人にとって青い車や緑の車は抵抗が強いということです。
赤を求めている人でも価格で折り合いがつくなら白系や黒系、シルバー系で妥協できるかもしれません。こういった傾向から、白、黒、シルバーの、いわゆる無難な色は中古車でも売っていきやすいため査定も高くなる傾向がある、ということです。
車に合った色も良し!
車種によっては、この車種ならこの色!というイメージが強い車種もあります。例えばフェラーリはなんとなく赤のイメージが強く、その典型です。ベンツは黒塗りが多いようなイメージもありますね。
このようにその車種の定番となるイメージカラーが存在する場合はその色が売れ筋となり、査定が高くなる傾向があります。フェラーリやベンツのような、いわゆる高級車はイメージカラーが想像しやすいですが、国産のいわゆる大衆車だとなかなかこれといったイメージカラーが定着しにくいかもしれません。
その車種のイメージカラーというか、定番といえるカラーはカタログを見ればある程度は見えてきます。特定の車種で、カタログ冊子やテレビCMなどで使われるカラーリングがその車種の定番カラー、と考えれば見当違いではないと思われます。
自動車メーカー側の立場で考えれば出来るだけ多くの人に買ってほしいと考えるため、過去の統計などを参考にして最も受け入れられる、無難な色をチョイスして宣伝活動に用いると考えるのが自然です。新車の発表イベントなどもそういった点を加味して見れば大いに参考になりますね。
車のカラーリングは購入するうえで結構重要な要素になるため、中古車の査定では汎用性の高い無難なカラーに査定が高くつき、好みが別れるような色は査定が低めになるということです。とはいえ、やはり購入時は自分の好きな色で選び、マイカーは愛着を持って運転したいものですね。

車査定で塗装した車の評価
車のボディに傷がついてしまうと、ほぼ必ずボディの塗装がハゲ落ちてしまい、その跡が残ります。例えば車庫入れなどで軽く壁にこすってしまうとまるで引っ掻き傷のような跡が残ってしまいます。
これらの跡を消すには上から塗装し直すのが一般的です。車の塗装は修理工場などのプロに依頼する方法もあれば、自分で専用の修理塗装グッズを買って行うこともできます。しかし、餅は餅屋、プロの塗装と素人のそれは雲泥の差と考えるべきです。
純正のままが一番!
素人が傷跡を消そうとして塗装するとその跡はよく見るとわかってしまい、査定の際にプロの査定士はほぼ確実にその点を見抜き、塗装の跡が見抜かれると査定は下がります。上記で解説したプロの塗装と素人塗装ではその出来栄えがかなり違い、査定にも響きます。
車の塗装は、理由に関わらず査定が下がる要因となり、一度も傷つかず、一度も塗装処理をしない、純正のままがベストです。どんなにプロの整備士が巧妙に、自然に塗装しても完全に違和感を無くすのは難しく、プロの査定士なら見抜きます。つまり、一度もでも何かしらの理由で板金塗装した車は上下幅はありますが、査定が下がってしまうと考えるべきです。
車は長期間使い続けると日光や雨風の影響でボディの塗装は自然と経年による変色を起こします。そのため修理などでドアを新しく取り換えるとその部分だけ新しい塗装で、全体を見ると違和感が生じます。このような場合、ドアは新しいパーツだとしても査定は下がる要因となります。

全く違う色に塗り替えた場合
塗装を請け負ってくれる業者は、注文すればその車の塗装を全く別の色に塗り替えることも請け負ってくれます。つまり赤い車を白い車に変えることも可能です。
車を趣味で全く違い色に全塗装した場合、その色がどんな色でも基本的にマイナス査定の対象になると考えるべきです。ごく稀に、非常に精巧な塗装で、しかも無難なカラーリングだった場合、塗装がキレイな状態と判断され、プラス査定になった、という例もあったようですが、基本的にそのようなことは起こり得ないと考えるべきです。
そもそも、精巧な全塗装はそれなりに高い費用がかかるため、査定のために車を塗装し直すという方法は結果的に損をします。どんなに塗装の状態がキレイでも、プロの査定士はその塗装が長期間、維持されるという保証はないと判断するのが一般的で、つまりオリジナルの純正塗装からかけ離れればその分だけ査定は下がる、と考えた方が良いでしょう。