愛車の買取査定をする場合に、その車の年式によって、買取査定額に違いがありますよね。もちろん、新しい方が下取や買取では高査定になりますが、古いと判断されてしまうクルマや査定が下がる年式って、いったい何年落ちぐらいの物からを指すのでしょうか?
年式が古いからと言って、買取金額がつかなかった人もあきらめてはいけません。少しでも買取金額を上げる方法についてもお話していきますね。
車査定での年式は重要なポイント
愛車を買取査定に出す場合に、必要な情報として主に下記の内容を登録して、査定します。これは、下取りや買取店などに持ち込む場合も、ネット上の一括査定などでも同じです。
- メーカー/車種/グレード
- 年式
- 車体色
- 走行距離
- 事故/修復歴の有無
このように、売ろうとしている車の名前や種類と同じくらいに、年式が重要なポイントとなっています。なぜなら、その車の年齢ともいえ、やはり一般的に中古車市場に出た場合に好まれるのは「若い」方という事のようです。
現行車でも年式が違えば価格は大きく変わることも
自分の車は、まだモデルチェンジをして間もない「現行型」だから、年式はあまり関係ない?と考える方は多いと思いますが、実際の中古車売買の現場で重要視をされるのは、あくまでも年式を基準として計算されます。形は現行タイプでも、年式が古くなればなるほど、買取相場からの算出価格はどんどん下がってしまいます。
年式で金額が大幅に変わる年数
車の年式は、買取価格にどのように反映されるのでしょうか?
- 車の年式は、初年度登録(新車登録/国内ナンバー交付)から計算される
- 車の年式は、人間の誕生日と異なり、毎年1月1日を区切りに更新される
- 買取/下取査定の計算式は、「率(%)」で減価計算される
- 減価率は、車種や人気などによっても異なり、一般的には年間10%以上
車の査定が年式で下がる「減価率」とは?
査定をする車種や人気などによっても異なりますが、主に年式のみで計算をする場合には、下記のような数値が目安として当てはめられます。
【初年度登録からの経過年数と原価率】
- 1-2年目の場合 10-30%マイナス
- 3-4年目の場合 40-60%マイナス
- 5-7年目の場合 70-85%マイナス
- 8-10年目の場合 95-100%マイナス(査定額ほぼゼロ)
例えば、200万円の新車価格で減価率を単純に年間10%とした場合の車両価値
- 1年目 \2,000,000.-10%(\200,000.)=\1,800,000.
- 2年目 \1,800,000.-10%(\180,000.)=\1,620,000.
- 3年目 \1,620,000.-10%(\162,000.)=\1,458,000.
となり、購入直後の1年目で、既に新車時よりも20万円もの値下がり!2年目ではさらに18万円の値下がりとなり、現実よりも甘めの計算ながらも、この時点で新車時からは、すでに38万円も下がってしまいます。これは、あくまでも説明の為の簡単な計算式なので、実際の評価額はもっと厳しいとされます。
車を手放す目安となる年数
あくまでも、買取査定を中心とした判断基準になりますが、新車保証の切れる前で初回の車検前が最も買取価格は高くなることが見込まれ、それ以降は、どんどん下がる一方という事が言えます。新車保証の範囲内の車は、中古市場でも「保証継承」などとセールスアピールポイントとして書かれて高額取引をされています。
また、新車から3年以内の車では、まだ初回の車検が残っているので、次のユーザーが購入する際にも、車両本体価格以外の諸費用が安く済むため、市場では高値で取引されます。
5年程度を経過して保証が切れた頃の車では、初期不良や不具合等が解消改善されている場合が多く、点検記録簿にこれらが履歴として明記されていれば、プラス査定として買取価格に反映される場合も有ります。
今どきの車では、10年を過ぎても車検は2年に一度で良いので、国もその安全性を認めているといえ、低年式車両でも安心して使用する事ができ、中古市場にも10年落ち以上の車は多く出回っています。実際には、「手放したい時が売り時」という事が言え、過度に年式や走行距離などに神経質にならずに、楽しく車を愛したいものです。
走行距離が多くても年式が新しければ思った以上の買取額になることも!
一般的には、走行距離の目安として「1年間で約1万キロ前後程度」が標準的な使用レベルとされていて、それ以上を走るような場合には「過走行車」とされ、査定価格は下がってしまいます。
反対に、走行距離が1年1万キロ以下のような使用状況の車の場合には、「低走行車」として、車両価値は上がる傾向にあります。なぜそうなるかと言うと、以下の理由があります。
- 自動車はあくまでも機械であるため、使用頻度が激しい車ほど劣化が激しい
- 劣化が激しい車ほど、部品の交換や各部のメンテナンスが必要になる為
年式から判断する場合の車両価値も同様で、新しい車ほど劣化破損の心配が少なく、中古車としての価値が高い。という事になります。最近の車では、メーカー側で新車登録から何年何万キロまで保証します!というような物がほとんどなので、年式が新しい場合は、多少過走行気味の車の場合も、買取査定額は高価査定が期待できる可能性があります。
走行距離が少なくても年式が古ければ買取額は下がる可能性も
先程の例とは反対に、実際にはあまり乗らずに、走行距離自体は少ないが年式が古いという車の場合は、買取査定にどのような影響があると思いますか?
これは、やはりメーカー保証の範囲内の年式の場合、走行距離の少なさは査定に好影響が期待できますが、一般的には保証が切れてしまう5年以上経過した場合には、距離は少なくても、どんどん安くなってしまう!と考えられます。
あまり乗らないし、車もそれほど必要ではないという場合、諸経費ばかり掛かりますので、今どきはカーシェアリングやレンタカーなども普及しているので、早い段階で売却して手放すという事も良い選択になる場合もありますよ。
低年式・過走行でも価値が下がらない車がある!?
古いクルマの場合、アナログ式メーターの交換などで実際には何キロ走行しているのかさえ分からない場合がありますが、それでも高値で取引される市場がある!という事をご存知でしょうか?
それは、ヒストリックカーや旧車と呼ばれる車や、クラッシックカーなどの骨董品や美術品のように取引される車、またはフェラーリやランボルギーニ、マクラーレンやブガッティ等の様な、不動の人気を誇る超高級車の世界です。
これらの車は、価値が下がらないばかりか、所有しているだけで、ある日突然市場価値が高騰して資産価値が出ていた!などという場合もあります。その理由は、いずれの車の場合も、「欲しい人が必ず存在していて、いくら出してもどうしても欲しい!と言う人がたくさんいる」という市場だからです。
この原則は、このような絶版車両や特殊な車両の市場以外にも、一般的な乗用車市場でも少なからず存在するため、その車自体の人気が中古車売買価格にも反映されています。
同じような年式・走行距離でも、車種グレードによって中古車市場での売買価格に大きな開きが出ているのは、このような人気の理由もありますが、車を購入する際に、買取の事まで考えて買うというのは、味気ない様な気もします。
どうすれば、少しでも高額査定に結びつけるかについてお話していきますね。

人気や年式も走行距離も気にしないで高く売る方法がある!?
自分の車は、あまり人気も無いし年式は古い部類で既に新車から7-8年経過しているけど、ほとんど乗らないから走行距離自体は少ないし、車庫保管だから程度も綺麗。多分高く買ってもらえると思うけど、実際のところどうなの?
または、今まで買取や下取査定なんて考えたことも無かったから、車は道具として使いたいだけ使ってきて、気が付いたら、走行距離は年間1万キロを軽く超えていて、年式もすぐに10年経ってしまう!価値はゼロって言われた!
このように、良い場合も悪い場合も、査定価格に関してご自分では判断が難しいケースもあると思いますが、そんな時でも、少しでも高く買い取ってもらえる方法があるということを、ご存知ですか?
低年式で走行距離が少ない場合や、査定が付かない車でも高く売る方法とは!?
下取とは、次の車へ買い替える際に、販売店に今までの車を引き取ってもらい、その価値が残っていれば下取り価格として買換え費用から相殺される事を言いますが、それよりも、今お乗りの車を高く手放す方法が存在します!それが、「買取」というシステムで、街の買取店などの専門業者に車を買い取ってもらう仕組みです。
下取とは異なり、車を中古車市場へ再度商品として販売する事が目的の業者なので、業者間の競争もある為、競合をさせると買取価格が上がるという傾向にあり、うまくすれば高く売る事ができるという仕組みです
車の買取査定をする際の重要なポイント
- 買取査定は、必ず複数の業者から見積を取る
- 複数社依頼する為に「一括査定」サービスを積極的に利用する
これらの2点は、車を少しでも高く売却したい場合の鉄則と言えます。インターネットなどはしないという場合にも、必ず買取見積は複数の業者から相見積を取り、その中でも最も高い査定をしてくれる「好印象で信頼できる業者」に買取を依頼しましょう。
インターネットが活用できる環境であれば、積極的に「一括査定」を活用して、複数の業者から見積を取り、同様に「最も信頼性があり高い査定の業者」に、買取を依頼するという事が、高額査定・高価売却の王道です。
車の買取査定をする際の注意点
複数の業者から査定の見積もりをもらい、いよいよ売却する意思が決まった!という時にも、まだ気を付けなければならない事があります。それは、せっかく高い査定額を引き出したにもかかわらず、中には、車両売却後にクレームをつけて「返金要求」をしてくる業者もあるという事です。
これは、車両売却契約後になってから、査定の際には気付かなかった内部的な不具合や修復歴等が見つかったなどとして、買取金額の変更や損害金を請求してくるケースがあるというものですが、良心的な買取業者の中には、このような返金要求は一切しないと明言しているところもあります。
査定の際には、契約の前に必ず「売却後の金額変更や返金要求などは無いか?」という事を確認しておきましょう。長く愛したあなたの愛車、少しでも高く買い取ってもらえますように。
