スポーツカーの走りとセダンの利便性、乗り味を実現したレクサスGSF
同時期に販売されたRCFのおかげでGSFは極限まで走りを追求せずに仕上がることが出来ました。
しかし、その分手を抜かれてるかと言えば大間違い。IS-Fのでは確かに速いものの、「ただの大きいエンジンを詰んだだけのスポーツセダン」と言われたこともあり、スポーツ性と快適性の両立は相当難しかったといえます。
このGSFに搭載されているTVDは非常に高性能でスタンダード、サーキット、スラロームに変更することが出来ます。
特にワインディングでスラロームをを設定した場合、リアの駆動力配分をコントロールし、コーナーに侵入した場合リア側に駆動力を大きく配分することで旋回力を大幅にサポートします。
これによって、ステアリング操作に対してスッと車のノーズが入り、大きさを感じさせない軽快なコーナーフィールを可能としています。
大パワーのGSF
GSFは全FモデルISFと同じように5L、V8自然吸気エンジンに8速ATを組み合わせたパワートレーンを搭載しています。また、RCFではオプションだったリアデフに搭載したTVDは、GSFでは標準装備となったのも特徴の一つです。

出典:https://www.lexus.com/models/GSF
車両価格 1100万円
装着オプション価格119万5560円
合計価格 1219万5560円
GS F はベースのGS350と比較して、全長で35mm、全幅で15mm低い、全長4915mm×全幅1855mm×全高1440mm。クラスとしてはEセグメントに属す車になります。
最近のスポーツセダンには珍しく自然吸気タイプのエンジンになります。5L、V8DOHCエンジンを搭載。最高出力は477ps、最大トルクは530Nmとなります。自然吸気ならではの優れたレスポンスと、官能的なエンジンサウンドが素晴らしいエンジンです。

出典:https://gazoo.com/article/keyperson/151125_1.html
トランスミッションはパドルシフト付きの8速ATを採用。Mポジションにすると変速レスポンスが高まり、最短0.1秒で変速し、2速から8速まですべてのギアが全域でロックアップしてダイレクトなフィールの走りを実現します。

出典:https://lexus.jp/models/gsf/
タイヤは前 255/35ZR19、後275/35R19のミシュランのスーパーパイロットスポーツを装着。ブレーキは6ポット、後ろは4ポットのキャリパーにスリットローターを組み合わせています。

出典:https://lexus.jp/models/gsf/
実用性とスポーティさを兼ね備えたコクピットを実現しています。メーターもモード変化に合わせて変化し、おしゃれに仕上がっています。
フロントシートは表皮一体発泡成型のハイバックススポーツシートを使用しています。居住空間は広く、後席の居住性もいいので同乗者に不平不満を言われることもありません。
荷室は9.5インチバック4個を積載できる広さを確保、センター部はトランクスルー機構を備えています。
レクサスGSFまとめ
レクサスIS-Fからの正常進化とも取れるモデルで、ライバルのBMW M3、ベンツC63と比べても見劣りのしないスペックになっています。故障率の関係から言うとライバルの2車種よりランニングコストは安く仕上げられます。
デメリットとしては基本的にIS-Fとエンジン、ミッションともにほぼ同じものを使っていますので「ただただ速いだけのセダン」と言われてしまうような乗り味ともいえます。乗りやすさゆえに言われることなのですが、刺激を求めるユーザーさんには少しもの足りないかもしれません。
走りの面では確実にIS-Fより進化を遂げていますのでIS-Fからの乗り換えユーザーは満足できる車に仕上がっています。