軽自動車ジャンルでは今まで圧倒的にダイハツ、スズキが優勢でしたが、ホンダのN-BOXが2015年以降、4年連続で軽自動車販売台数で1位を獲得しています。
確かにホンダのN-BOXは絶対的な人気シリーズですが、他にもホンダのこだわりが随所に見られる魅力的な軽はたくさんあります。
軽自動車のなかでもスーパーハイトワゴン、ハイトワゴン、軽バン、軽スポーツカー、軽トラなど、様々なタイプの車種があります。
今回はホンダの軽自動車の中でも人気が高いものから、今はなき絶版車まで紹介していきます。
Contents
ホンダ(HONDA)人気の軽自動車Nシリーズ
NEW NEXT NIPPON NORIMONOのイニシャルである”N”をかたどったホンダの軽自動車Nシリーズ。NBOXをリリースしてから更に軽自動車ジャンルの知名度を上げたホンダ。
メーカー同士でOEM化される中でホンダの軽自動車はすべて自社開発されたもので、ホンダ独自の技術が詰め込まれています。
「Original Equipment Manufacturing」自社の製品を製造する際に他社メーカーに製造を依頼する仕組みのことを指します。
トヨタの軽自動車ピクシス等はダイハツに製造を代行してもらっていたりしますが、ホンダのNシリーズはすべて自社での製造を行っています。
N-BOX(エヌボックス)
N-BOXは日本で一番売れている軽自動車の車種。ホンダセンシングを装備する初の軽自動車なのが最大の特徴です。
また、アダプティブクルーズコントロール(ACC)を軽自動車の中で最も早く取り入れたのがN-BOXです。
車体に実装されたセンサーで前方の状況を正確に把握し、アクセルやブレーキを自動でおこなってくれるシステムのこと
通常のクルーズコントロールとは異なりブレーキングも自動なのが先進的です。
ボディデザインがカッコ良くて男女から厚い支持を受けています。ホンダのNシリーズの中でもダントツの人気を誇るのがNBOXです。
ホンダが誇る「安全運転支援システム」で
備え付けられたレーダーとカメラでドライバーをフォローしてくれる機能です。
具体的には…
- 前の車との車間距離をちょうど良い距離に保ってくれる
- 車線の真ん中を走れるようにしてくれる
- 衝突を予測してブレーキをかけてくれる
- 前方の車が進んだことを知らせてくれる
- 道路標識を知らせてくれる
- 後ろへの急発進を抑えてくれる
- 人に近づきすぎないようにしてくれる
安全性を徹底して突き詰めているので安心できますね。
価格
119万円~167万円
燃費
25.0km/L~27.0km/L
やばい。
N-BOX Custom 欲しい(笑)新車で買ったら高いよなぁ🤦♀️
中古で探そうかなぁ…周りに乗っとる人居らんけ
聞く人居らんし、迷うなぁ買うなら税金上がる前に🤥🤥🤥💕
— Kαnα ⸜❤︎⸝ 蓮mαmɑ.✌︎ (@K_1Kids_Ren1203) 2019年1月10日

N-WGN(エヌワゴン)
普通車並みのパワフルな走行がウリのN-WGN。力強くて高級感あふれるデザインが魅力です。
販売が始まった2013年には衝突安全と予防安全、ダブルで高い性能評価を受けており、軽で初めて「新・安全性能総合評価」で5つ星を獲得した車種とても話題になりました。
乗り心地の良さにも力を入れて開発された車両で、軽自動車以外のクルマに乗っている人たちからも十分に満足度の高い評価が得られています。
G-CONという衝突時のGを吸収する技術が使われており、ドライバーや歩行者や相手車両に対するダメージを軽減してくれます。
安全面でもアシスト機能は装備されています。
- 前方の車との衝突回避
- オートライトコントロールでライトの消し忘れを防げる
- 傾斜のきつい坂道でペダルを踏みかえるときに後退を抑える
収納も充実しているので、運転席にあるセンターボックスでiPhoneの充電をしながらのドライブだったり、床下収納を利用してベビーカーやクーラーボックス、折りたたみ自転車、トランクなどを載せることも可能です。
ワンタッチでリアシートを簡単に倒せるので力を込めて座席を倒す必要は一切ないので女性に優しい仕様になっています。
価格
109万円~160万円
燃費
26.0~29.4km/L
#乗ってる車名と長所と短所書いてけ
Nワゴン
長所
燃費がすごく良い
お財布に優しい
オーディオ関係もチューン次第で音族並
こう見えて運転席と助手席を倒したらベットになる
ヘッドライト自動点灯
ドアミラー自動開閉
全てにおいて最新
短所
ブレーキすぐ減る
タイヤ溝すぐ無くなる(純正品に限る)— なっちゃん (@Nosekaekun) 2018年8月1日
N-ONE(エヌワン)
Nシリーズの中でもひときわデザインが個性的でオシャレなのがN-ONEです。
ホンダ初の軽乗用車であるN360のデザインをモチーフにしており、クラシックでポップなスタイルの軽自動車です。
N-BOX等と比べるとややコンパクトですが、クラシックな車が好きな人にはたまらないボディで現代風な車のデザインに飽きてしまった人やあえて逆行した車両に乗って存在感を出してみたい人には最適な車種です。
内装はユーザー評価が高く、ウッド調のパネルカラーリングも人気。
外見は古典的でも性能面は最新で燃費も安全性能も万全です。UVカットガラスで日焼け防止、遮音性機能付きガラスで高速道路でも静かな車内空間を保てるので、赤ちゃんを乗せるときでも安心。
価格
120万円~174万円
燃費
25.8km/L~28.4km/L
N ONE のターボモデルに乗ってたけど、アレ本当に早いよ…長距離走行も効率良いし。
— Beluga-こんどう(室温、遮光保存) (@BelugaYk) 2018年11月10日
N-VAN(エヌバン)

N-VANは軽バンといわれるジャンルの車種でホンダバモスの後継といわれています。
商用バンですが快適なドライビングができるように開発されており、軽キャンプや車中泊にも十分活用できます。
助手席と後部座席の中間にあるピラー(柱)がないので荷物が大きくても積み下ろしをスムーズに行えます。
また、助手席から後部座席まですべてフラットにできる仕様なので相当な量の荷物を積載することが可能ですし、1~2人程度なら余裕で寝ることも可能です。
最も低いグレードで130万円弱なのはやや割高に感じると思いますが、車内スペースをフル活用できる点やホンダセンシング等の安全サポートがついている点を踏まえるとふさわしい価格設定なのかもしれません。
ボディカラーは全7色あるので、商用目的以外にも愛着が持てる一台になりえます。
価格
126万円~180万円
燃費
23.8km/L
エヌバン中々良いやな
スタイルクールに試乗したけど、思ったより乗り心地は良いしタイヤがちょっとなって思うけどコーナーリングも悪く無い
燃費も頑張ったら25km/L出たし— 千葉の山猫 (@khaos_side) 2019年1月20日
S660※ホンダが誇る軽スポーツカー
ビートの後継モデルとして販売されたホンダの軽スポーツカーS660。オープンタイプの2シーターでルーフ(屋根)はロールトップを採用しています。
外観はとてもカッコよくてスタイリッシュですが、ルーフを車内から開閉できないのが不便だったり、トランクの収納スペースが狭いので実用性に欠けるのがやや難点。
ダイハツのコペンとよく比較されますが、コペンは全自動でルーフが開閉するのでS660よりも使い勝手はいいかもしれません。ボディについてはコペンよりもS660の方が鋭角になっているので男性が好みそうなデザインですね。
S660は最高出力・最大トルクも高くドライブ時の爽快感には軽自動車とはかけ離れた高い満足度が得られるはず。エンジンの位置はF1と同じくミッドシップを使っているので、通常のスポーツカーに相当する走行性を備えていることが分かります。
内装ではスポーツカーならではの瞬間認知メーターやシンプルなデザインが男心をくすぐります。ナビの設置位置が狭いので、ちょっと邪魔に感じるかもしれません。
αとベーシックモデルのβの2タイプありますが、ステンレス製のスポーツペダルやスポーツレザーシートなど、インテリアにより高いクオリティを求めたい人はαがオススメ。
価格
198万円~285万円
燃費
21.2km/L~24.2km/L
S660だ!いいなぁ カッコいいなぁと思いながら後ろに付いたら燃えたので自分も燃えたら早く家に着いたwww
— 🍆ドナカイ🍆 (@706Gn) 2019年2月5日
ACTYTRUCK(アクティトラック)
ホンダのアクティは1977年から販売開始された軽トラック。
外見はまるで軽トラックですが、スズキやダイハツの軽トラックと大きく異なるのがエンジンのマウント方式です。通常の軽トラの場合は座席の真下にキャブオーバー型が採用されていますが、アクティトラックは後輪の前方にエンジンを設置するミッドシップ型です。
そのため荷物を積んでいないときも安定した走行を実現し、運転中も静かな走行が可能になっています。
アクティトラックは車中泊はもちろん、キャンピングカーとして応用できるメリットもあります。軽トラ用のキャンピングシェルを使えば快適なキャンプが可能。好きなときにキャンピングカーに大変身するのでキャンプ好き必見です。
アクティトラックは色々とカスタマイズして乗るドライバーが多いのも特徴です。
価格
86万円~121万円
燃費
16.2km/L~18.4km/L
次買う予定のアクティトラックに装着する用品→フロアゴムマット、サイドバイザー、フォグランプ、フロントマッドガード、アオリプロテクター、鳥居プロテクター、アオリチェーン、荷台マット5mm、荷物固定バー、助手席アンダーボックス…10万円超えだけど必要なんだなこれが!
— 鋼鉄ユッキー第2垢 (@yukky_metalsoul) 2019年1月30日

ホンダの軽自動車※昔/生産終了モデル
ホンダといえばN-BOXを筆頭にした「Nシリーズ」がどうしても目立ちますが、他にも人気がある軽自動車、今は絶版車になりましたが人気が高かった車種がたくさんあります。
VAMOS(バモス)/バモスホビオ
バモスは1999年に発売してからアウトドア好きな人などに好まれていた人気の高い車種です。ダイナミックで存在感があるボディはかなりのインパクトがあります。
車内のエンジン音が目立つので静粛性は低いですが、特徴があるので愛着が持てるという声も多いです。
解放感あふれる車内空間もバモスの魅力の1つ。まるで屋根付きの軽トラックと同じような使い勝手があり、キャンプ等のレジャー、車中泊でも活躍できる一台。
バモスホビオはバモスの派生車種で、バモスよりも車高が高く室内空間をさらに広げて様々な装備(フックや収納)を追加した軽ワゴンです。2003年に販売が始まり、販売が終了する2018年までマイナーチェンジは何度かされましたが、デザインは当初からほとんど変わりませんでした。
※バモスは2018年5月終了モデルになっています。
BEAT(ビート)
1991年に販売が開始されたビート。当時、世界初のミッドシップフルオープンモノコックボディ採用の車体として有名になりました。
ドライバーと車の一体感を出すために開発されたMTREC(エムトレック)エンジンが搭載されておりレスポンスの良さを追求。まさにドライバーの思いのままに動いてくれる爽快感を味わえるように設計されています。
シートポジションが低めで、車体もコンパクトなフルオープン2シーターモデルです。販売が終了してからも人気が衰えていません。
2010年に開催されたツインリンクもてぎのパレードランでは同一車種が集まった世界最大のパレードランとしてギネス認定された過去があります。
人気があったビートですが軽自動車の規格変更などにともない従来の車体では安全衝突基準を満たせなくなり、生産が終了されました。
手軽にオープンエアでスポーツドライブが楽しめる2シーター軽自動車で販売が終了して20年以上も経ちますが、中古車としての人気も高いです。現行車ではS660がホンダの軽スポーツカーとして活躍しています。
※ビートは1995年に販売が終了しています。
LIFE(ライフ)

ホンダライフは1971年に初代ライフが販売開始されて5代目ライフが2014年に絶版になるまで、現在最も人気のあるNシリーズの礎を築いてきた歴史あるモデルといえます。
2代目のライフでは運転席のエアバッグやUVカットガラスが標準装備され、車高も今までの軽には見られない高めの設定で開発されました。
2008年にフルモデルチェンジされた5代目ライフでは軽自動車で初めてバックモニターが標準装備され、グレードの幅も大きく広がったことで話題に。
国内車として初めてタイミングベルトが採用されたり、4サイクル2気筒エンジンに一次振動を消すバランサーシャフトの組み合わせが行われたり、新たな試みが常に採用されてきた車種でもあります。
広い車内、車高の高さはライフの大きな魅力。ライフで実現させた解放的な車内空間は現在のNシリーズへしっかり継承されています。
※ライフは2014年に販売が終了しています。
ホンダ軽自動車の絶版車
上記で紹介してきたホンダの車種以外で他にも絶版になった車種を紹介します。ホンダは1960年代に車の販売が開始され、多くの製品を世にリリースしてきました。
これから紹介する車はすでに絶版で販売終了していますが、中古車として探してみるのもありですね。
アクティバン(1999~2018)

ホンダのアクティバンはロングセラーの人気モデル、天井が高く積載スペースも広い商用バンです。
アクティシリーズはもともと農家や建築系の業務をこなすために製造され、アクティという名前は英語「Active」から作られたもので、運転しやすくスムーズに動く車を目的に名付けられました。乗用タイプの「ストリート」も販売されています。
内装がかなりシンプルでまさに商用車といった意見も多い車種で、自分なりにカスタマイズするユーザーが多いのも特徴。エアロパーツ、ホイール、ヘッドランプ、フロントグリルなど好きな人は自分好みにアレンジするのもオススメです。
後輪近くにエンジンを設置するMR(ミッドシップリアドライブ)なので、荷物がない場合にカーブを曲がる際にも滑らかな走行ができるのが特徴です。
ザッツ(2002~2007)
ザッツの由来は英語のThat’s、販売期間はわずか5年ほどの軽トールワゴンです。
「さりげなく使える日常的な身の回りのもの」がコンセプトに作られました。全体的に四角いシルエットですが、角はほどよく丸みを帯びいるラウンドスクエアデザインは女性にも人気がありました。
軽とは思えないほどの広い空間で解放感があり、小さい子供がいるファミリーにもピッタリ。ホンダ人気車のライフと共通するスペックが多いのも特徴的。
室内のパーツはシンプルで物足りなさを感じるかもしれませんが、逆に車内を自分のカラーに染めたい人には丁度良いといえます。当時の新衝突安全設計ボディが採用され、助手席と運転席にJ-NCAP4つ星の衝突安全性能を達成されています。
燃費性能はそこまで高いとはいえませんが、ザッツのデザインはユニークなので、ちょっとお洒落な車両を乗りこなしたい人はゼストの中古車屋で探してみるのがオススメです。
ゼスト(2006~2012)

若い男性やファミリーを主なターゲットに開発されたのがゼストでザッツの後継車、ハイトワゴン系の軽自動車です。エクステリアは女性がデザインして、インテリアは男性が担当しています。
ワイルドな前面で、足の周辺はすこし硬めで、とくに男性からの評価が高かった車です。加速時や高速を走るときの安定感があるので、長時間のドライブでも疲れづらいです。
室内の広さもゆったりしていて快適なスペースが提供されています。軽自動車として初めてSRSカーテンエアバッグが取り付けられた車種です。
ファミリー層を対象にしたゼストに比べて、ゼストのスポーツモデル「ゼストスパーク」は若者向けにリリースされたもので、ゼストよりも鋭角なデザイン。フロントの鋭さは特徴的でヘッドランプがカッコいいです。
車体後ろのロゴは”ZEST”ではなく”Spark”と表記されているのが特徴で、内装も外見もカッコよく目立つデザインは若者に人気が出ました。
まとめ:ホンダNシリーズの進化に注目!
ホンダの歴史はとても長く日本を代表する車メーカーで根強いファンも多い。
4年連続販売台数でナンバー1をとっている超人気のN-BOXをはじめ、軽スポーツカーや商用バンなど様々な車種を販売しています。
実際にホンダの店舗へ伺ってディーラーの方に話を聞いたときも特にN-BOXに関しては絶対的な自信を持っていたのが印象的でした。最大のアピールポイントはホンダセンシングを標準装備している点とのこと。
やはり売れている軽はN-ONEやN-WGNよりもN-BOXが圧倒的らしく、たまたま伺った店舗ではN-BOXしか置いていませんでした。
いまだ勢いが衰えないホンダの躍進にこれからも注目していきたいですね。


