AT車やハイブリッド車ばかりで楽しい車が少ないから、MTのスポーツカーに乗って峠道や海岸線をドライブしたい。
そう思ってはいるけれど、現実的に考えてみるとスポーツカーは人数も乗れないしに荷物も積めないから実用的じゃないのが玉にキズ。
そんな時にお勧めしたいのが、MTを搭載した軽自動車です。
軽自動車であれば車両価格も維持費も安いので、セカンドカーとして持つことも現実的です。
モデルによってはスポーツタイプの選択もできますので、スポーティな走りを実現することもできます。
そこで今回は、車両代も維持費も安い軽自動車でMTを搭載した車を13車種紹介します!
Contents
普段使いもOK!4ドア軽MT車6選
まずはじめに、実用的な部分を残しつつも意のままに車を操れるMTを搭載した軽自動車を紹介します。
4ドア車であればファーストカーとしても使える車ばかりですよ・・・!
1.スズキ アルトワークス

いま新車で買えるMT軽自動車、しかもスポーツ仕様の代表格がこのアルトワークスです。
「いまマニュアルに乗る」
をキャッチコピーに発売されたアルトワークスは、車好きの方なら「おっ!」と思える車ですよね。
何を隠そうアルトワークスは、1987年に発売されたアルトワークスの流れを汲んだ車なのです。
ちなみに軽自動車には「64馬力規制」と呼ばれる制限があるのをご存知ですか?
この規制が生まれることのきっかけとなったのが初代アルトワークスだったのです。
初代アルトワークスは軽量ボディにハイパワーエンジンという軽自動車とは思えない高い走行性能が売りの車でしたが、現行型のアルトワークスにもそのDNAが継承されています。
- 低速での高過給に対応し、高レスポンスな加速を実現するターボチャージャー
- さらなる刺激を求めて開発されたトランスミッション
- ハードコンディション下でも高い走行性能を発揮する4WDシステム(2WD設定もあり)
- アルトワークス専用にチューニングを施したサスペンション
- 高性能タイヤ&アルミホイールとベンチレーテッドディスクブレーキ
これだけのカスタムをベース車のアルトに施したことで、”MT車で走ることの愉しみ”を味わうことができます。
車自身が4ドアなので4名乗車も可能ですし、必要に応じで大きい荷物も運べるということで、まさに文武両道ともいえる車に仕上がっています。
アルトワークス…加速はエスロクより速いんじゃ…軽さは正義だね。
あと、シフトフィール好きなんだがw
コイツはコイツで楽しいクルマだわ…— 委員チョー🦂 (@iinntyo) 2019年2月14日

2.スズキ アルト

先ほど紹介したアルトワークスのベース車がこのアルトです。
基本的にAT車が売れ筋のアルトですが、ひっそりとMT車もラインナップされています。
グレード的には一番下のエントリーグレードの”F”のみの設定となるMTですが、必要最低限の装備は標準で付いています。
むしろシンプルな装備であるために「自分好みのカスタム」ができることも魅力的ではないでしょうか。
何よりもびっくりなのが車両の価格で、自動ブレーキなどの今はやりの装備もついていないためとても安価な847,800円(税込)~という超低価格で買うことができるのです。
気軽に買える軽自動車の代名詞として昔から人気があったアルト、ワークスよりも走行性能が劣るのは仕方ありませんがセカンドカーや通勤の足としても活躍してくれるはずです。

3.スズキ ハスラー

意外とびっくりなのが軽SUVとして老若男女問わず人気のあるハスラーにもMTの設定があるのです。
さすがに上位グレードの”J”には設定がありませんが、中間グレードの”G”のNAモデルとエントリーグレードの”A”にMTの設定があります。
SUV車ですから、峠道以外にも舗装されていない悪路などを走ってみたくなりますがCVTだとやや物足りないイメージ。
MTは5速を搭載していますので、路面状況に応じたギア選択して走ることもできますからドライブがより一層楽しくなること間違いなし。
注意したいのが安全装備。
Gグレードには自動ブレーキ車線逸脱防止機能などの先進安全装備が充実していますが、MT車はこれらがごっそりと外されています。
より安全な装備を求めるのであればCVTを選択する必要がありますが、MTを選択する方であればこういった機能がなくても大丈夫という方も多いと思いますが、先進安全装備がないということは念頭に置いておくことが良いでしょう。
今車を買い換えるならハスラーかジムニーがいいな。
MTあるし。— 鍵屋 (@kagicc) 2019年1月31日

4.スズキ ワゴンR

アルトと並ぶスズキの軽自動車のロングセラー車といえばワゴンRです。
現行型はハイブリッドがメインで推されていますが、ハイブリッドを搭載していない普通のガソリン車も販売されています。
そのガソリングレードの”FA”に5MTがラインナップされているのです。
アルトと比べると一回り以上室内空間も広くなっているので、4名乗車してもゆったりすることができます。
FAはワゴンRのエントリーグレードという位置付けですので装備が簡素化されていますが必要最低限は装備されていますし、収納スペースなどもハイブリッドと全く同じで多くの荷物を積むことができます。
どうしてもワゴンRのMTが良い!という方は検討する価値アリですね!
5.スバル R2

スバルR2は2003年~2010年にかけて販売されていた軽自動車です。
いま買うとなると中古車しか買えない上に全体的の販売台数も少ないことから、希少な車と言えます。
個性的なフォルムがとてもかわいい印象の5ドアハッチバック車です。
R2にはCVTと5MTがラインナップされていましたが、5MTの方は未だに人気の高い車です。
最近の軽自動車のエンジンはほぼすべて3気筒ですが、R2は4気筒エンジンを搭載しています。
4気筒エンジンは3気筒と比べると重量が重い傾向にありますが、振動が少なくトルク溢れる走りをする点が特徴的です。
さらにR2は、NAに加えてスーパーチャージャーを搭載したモデルもあります。
スーパーチャージャーはターボと違い低回転域から作動するので、街乗りでもその恩恵を受けることができます。
軽自動車の主戦場は高速ではなく市街地や峠道がメインになりますので、スーパーチャージャーはピッタリの過給機といえますね。
現在も兄弟車のR1(3ドアハッチバック、ATのみの設定)とともに中古車市場でかなりの人気を誇っていますので、中古車販売店で見かけたら購入を早めに決めなければなりません。
R2かR1をセカンドカーにするならどっちがイイんやろ
見た目はどっちも好き
R2ならMTでタコメーターついてるR
R1はMTないけど3ドアすこ
— プーʕ´•ᴥ•`ʔBRZ (@subaru_yellow) 2019年2月6日
6.ホンダ N VAN

N VANは今まで紹介した車と異なり、スポーツタイプや乗用タイプではありません。
この車はホンダの大人気軽自動車N-BOXをベースに作られた商用車です。
ですが、仕事で使う人以外にも高い積載性や助手席側のピラーレス構造、さらに運転席以外のシートを倒すとフルフラットになることからプライベートユースで購入する人も多い車でもあります。
このN VANには、ターボ車を除く全グレードにMTが設定されています。
今まで紹介した軽自動車は5速のMTでしたが、N VANは6速のMTを搭載していることで走行性能が高められています。
商用車として作られていますのでインテリアは非常に質素で無骨な印象ですが、シンプルイズベストといえばいいかもしれません。
カスタムすれば”自分の空間”として使うことができますから、可能性は無限に広がることでしょう。
125cc~250ccのバイクであれば車内に積んでトランポとして使うこともできますし、フルフラットにしたシートにマットを引けば車中泊しようにもなる夢があふれた車です。
そういえばキャンピングカーショーで見たロードバイク積載&車中泊空中ベッド仕様のN-VAN、アップしておこう。#ロードバイク #車中泊 pic.twitter.com/eTB5m17nVb
— 佐渡ボマルツォ🚴♂️尾根幹にはロードバイクがよく似合ふ (@sadobomarzo) 2019年2月17日
デートにも使える?2ドア軽MT車7選
ここからは実用的ではないけどスポーティな走りができる2ドアでMTを搭載している軽自動車を7車種ご紹介します。
このカテゴリーの車だったら、ドライブデートにも使えること間違いなし(?)ですよ!


1.ホンダ S660

S660は現在新車で買うことができる軽乗用車の中で唯一6速MTを搭載しています。
S660の読み方は「えすろっぴゃくろくじゅう」ではなく「えすろくろくまる」ですので要注意です(笑)
エンジンはN-BOXをはじめとするNシリーズに搭載されているターボエンジンをベースに、新設計のターボチャージャーを採用した改良型をシート後ろに搭載するミッドシプを採用。
これをうけるミッションは、エンジンパワーを最大限に活用するためワイドレンジ&クロスレシオに設定した6速MT。
これらが相まって軽自動車とは思えない軽快な走りを実現しています。
S660のルーフは幌になっていてオープンカーにして走行することも可能となっています。
幌を外して海岸線を気持ちよく走れるのも魅力的です。
スポーツカーとして人気が高いS660ですが、スポーティさにウェイトを持って行っているため荷物が全く乗らないというデメリットもあります。
そのため、ファーストカーとしての需要よりもセカンドカーとしての人気が非常に高いようです。
2.ダイハツ コペン

コペンは丸みを帯びたデザインが可愛いと女性の人気も高い軽スポーツカーです。
ミッションがCVTとMTが用意されていますが、MTの人気が高いところから男性からの人気も高いです。
2002年にデビューした初代は軽自動車としては珍しい電動ルーフを採用したことで注目されました。
2014年にデビューした現行モデルは、先代でも評判の高かった電動ルーフを踏襲し、さらに「3つのデザインから選ぶ」という斬新さが話題となりました。
その3つのデザインは
- ローブ:先代とは真逆なスタイリッシュなデザイン
- セロ:先代のような丸みを帯びた可愛らしいデザイン
- エクスプレイ:SUVのような無骨なデザイン
からなり、ダイハツのディーラーでこれらのデザインを変更することができます(有料)
https://k-car.link/copen-l880k/
3.スズキ ジムニー

スタイリッシュな軽SUVの代表格といえばジムニーですね。
ジムニーといえば見るからにオフロードを走りそうなイメージの車で、一目でジムニーとわかるルックスに加えて軽自動車にしておくにはもったいない走行性能で根強い人気の車です。
4WDのSUVということで、ジムニーにもMT車が設定されています。
それだけでなく、現行型ではすべてのグレードでMTを購入することができるというスズキの本気を感じさせる車でもあります。
ジムニーは初代のデビューから通算するとなんと50年近い長い歴史があります。
そのため、カスタムパーツも豊富なので自分好みのジムニーを作る人もいるほどコアなファンが多いのです。

そのため、現行型以外のモデルでも中古車市場に流れている車の在庫も潤沢にありますし、MT車の割合も約50%と多めなことから手軽に買うことができるのも魅力的。
一度ジムニーに乗ったら他の車には乗れない、といったような魔力的な要素もある車です。
ジムニー安いしMTやしちっこいしアウトドアユースやしすこすこのすこだ。ジムニーで猟とか行けたらめっちゃ楽しそう
— ぐう (@noob_gamergu) 2019年2月17日

4.マツダ AZ-1

平成初頭にブームとなった軽スポーツカー。
そのブームの一役を担っていた「ABCトリオ」を知っているでしょうか。
マツダAZ-1はABCトリオの”A”のポジションを担っていた軽スポーツカーです。
AZ-1の最大の特徴はスタイリングにあり、非常に低い重心に加えて軽自動車に唯一搭載されている上開きのガルウィングドアが印象的。
720kgという超軽量ボディのミッドシップにレイアウトされたエンジンや専用サスペンションが織りなす高い走行性能は「究極のハンドリングマシーン」と呼ばれるほどのものでした。
AZ-1の本気度は、ATの設定がないというところからもヒシヒシと感じられます。
いま中古で買うには球数が少なくなってきていますが、ガルウィングで目立つうえに速い「小さなスーパーカー」に乗るというカッコよさを演出できます。
AZ-1はガルウイングなので実質スーパーカー
— AUTOZAM AZ-1 bot (@mazdaaz1pot) 2019年1月29日
5.ホンダ ビート

ビートはAZ-1と同様にABCトリオの一員です。
この車はいま発売しているS660の前身となった車で、当時から高い走行性能を誇っていました。
ターボを搭載しないNAエンジンでありながら、軽自動車の規制ギリギリの64馬力を発生させるハイパワーを実現。
ただエンジンが超高回転型ということもあり街乗りでの発進時などでのパワー不足は否めかったため発売当初から遅い車だと揶揄されたこともありました。
ですが、逆の発想で市街地でも高回転まで引っ張ってエンジンを回すことで他の車では味わえない「気持ちよさ」を感じることもできるのです。
街中でも峠道でも気持ちのいい走りはS660ではできない芸当ということでビートに乗り続ける人もいれば、いま敢えてビートを買うという人もいるほど魅力に満ちた車なのです。
6.スズキ カプチーノ

ABCトリオの最後の一台はスズキ カプチーノです。
名前からするととても可愛らしい印象を受ける車ですが、MTオープンということでデートにもドライブにも最適な一台となっています。
軽自動車初の四輪ダブルウィッシュボーンサスペンションを搭載したFRとという、軽自動車でありながらもスポーツカーの王道ともいえるつくりとなっています。
さらにABCトリオにおける最軽量の700kgという車両重量も相まって走行性能はピカイチ。
マイナーチェンジさらに10kgマイナスの690kgまで軽量化さるというストイックさも評価ポイントではないのでしょうか。
カプチーノに搭載されているエンジンは過酷なチューニングにも耐えられる構造となっていて、フルチューンをすると180馬力以上を発生させることができるモンスターエンジンなのです。
軽い車重ハイパワーエンジンというレーシングカーさながらのポテンシャルを秘めたカプチーノ、乗ってみたら虜になること必至ですよ・・・!
スズキ:カプチーノ
峠とかでは
軽くて速い凶器みたいな車。
正直、軽最速なんでは?狭そうやけど乗ってみたい! pic.twitter.com/rIA8wh78an
— koki. (@kou_rotary7) 2019年1月27日

7.スバル サンバートラック

番外編的な位置付けになりますが、スバルのサンバートラックの5MTという選択肢はどうでしょうか。
- 5速MT
- 2シーター
- リアエンジンリアドライブ
たったこれだけを聞くとポルシェを想像できませんか?
構造だけを見るとまさにポルシェそのもの。
実は、サンバーこそが「農道のポルシェ」と呼ばれているのです。
先ほどの3点に
- 大きな荷物もラクラク詰める
が加わったらポルシェよりも魅力的に感じてしまうのが不思議なくらいです。(パワーはありませんが・・・)
スバル サンバートラック(6代目)
農道のポルシェと異名を持つスバル製最後のサンバー。RRレイアウト、MT、2ドア、2シーター、独立懸架サスと本格的なスポーツカー()。面白くないわけがない。赤帽仕様は耐久性アップの特別仕様。 pic.twitter.com/Wh2oWhRRoV— 好き勝手に車を語るアカウント (@talking_car) 2019年2月13日
<番外編>アルトRSに搭載されている5AGSはMTのようなAT
オートマ限定免許だけどMT車に憧れる!
そういった方におススメなのがアルトRSです。

正式名称は「アルトターボRS」というグレードになります。赤いドアミラーが印象に残ります。
このアルトRSにはMTの設定がなくAT車のみとなります。
ですが、アルトRSのミッションは普通のATと違う「5AGS」と呼ばれるミッションを搭載しています。

5AGSというミッションのAGSとは「オートギアシフト」の略称で、簡単に言うと「クラッチ操作の必要のないMT」です。
AT限定免許でもMTさながらの走りを楽しむことができる、いわば「ATとMTのいいとこどり」ともいえる画期的なミッションです。
ATモードで走行すればAT車と同じ走りができます。
(ただしシフトチェンジはMT車と同様のフィーリング)
MTモードにすれば自分の意図するままにシフトチェンジをすることができます。
ちょっと癖があるミッションでもありますが、慣れてしまえばCVTよりも「運転してる感覚」を強く感じられます。
アルトターボRS借りてみて
5AGSは慣れるまで変な感じ
シフトアップ時にアクセル抜かないとショックがすごい
ダウン時にアクセル蹴ると楽しい
80kmで走っても2800回転
安定性バッチリ
660ccだけど満足できる
営業が珍だった— K-Legacy@VABA×HA36S (@K_Legacy_STI) 2017年9月29日
実はアルトRS以外のスズキ車の多くに5AGSが搭載されていますので、これが搭載されている車を選ぶのもイイですね!
現行型エブリイ(DA17V)の5AGS、慣れると楽しい。エンジンに余力がありそうなので6速が欲しくなるが、5速の範囲がかなり広いので普通に走る分には問題無し。
腰が痛くなるのはまだ乗車姿勢に慣れていないからかな?— 赤YBR (@Cub_to_YBR) 2018年12月16日
まとめ
いかがでしたでしょうか。
軽自動車のMT車であれば手頃の価格帯の車もあるのでセカンドカーとしての選択肢になるのではないでしょうか。
ここで紹介した車はどれも個性的な物ばかりですので、自分に合った車を見つけられることでしょう。


