軽自動車といったらセカンドカー、あるいはご近所へのゲタがわりというのは、今ではもう昔の話です。軽自動車だって、立派なファーストカーという存在を確立しつつある時代です。
そのためセカンドカーだったら気にも留めていなかったことでも、ファーストカーともなれば、あれもこれも車に求めてしまいがちです。
現在、普通自動車のファーストカー代表格といえばミニバンです。ミニバンのセールポイントのひとつにスライドドアがあります。
とくに小さな子供がいらっしゃるご家庭では、ミニバンを選ぶ理由としてスライドドアをあげることが多いのでないでしょうか。
でもスライドドア付きの車はミニバンに限ったわけではありません。
いままでは、維持費の安さや取り回しの良さで選ばれてきた軽自動車ですが、現在はファーストカーとしてスライド付きの軽自動車に注目が集まっています。
今回は、人気沸騰中のおすすめスライドドア付き軽自動車をご紹介いたします。
Contents
スライドドア付き軽自動車のメリット
軽自動車の中でもスライドドア付きの車に人気が高まっているのには、理由があります。
「これがあったらいいな。」「あれがあったら便利だな。」と思える機能や装備が充実しているからです。
便利な機能に加えて、軽自動車本来の特徴である小さな車体ならでは取り回しの良さから、運転に自信のない初心者ドライバーや遠出が苦手な主婦の方々にも好評を得ています。
スライドドア付き軽自動車は、まさにユーザーのニーズに対する自動車メーカーからの回答として登場したクルマといえるのです。
それでは、スライドドア付き軽自動車の利便性の高さを確認してみましょう。
子供を載せる際に開口部が広くて楽

幼児を車に乗せるときは、チャイルドシートの着用が義務付けられています。
自動車の運転者は、幼児用補助装置を使用しない幼児を乗車させて自動車を運転してはならない
道路交通法 第71条3ー3項
道路交通法で定められた幼児とは6歳未満の子供が該当します。
つまり、家族に6歳未満の子供がいる場合に必要となるのが、子供のチャイルドシートへの乗せ降ろしです。
一般的な車のヒンジドアでは、ドアを大きく開けて作業スペースを確保しないと子供をチャイルドシートに乗せたり、降ろしたりするのが大変です。
スライドドアは文字通り、車のボディ側面をスライドする構造です。ヒンジドアのように、開けたドアに腕や体が当たることはありません。
また、スライドドア付きの軽自動車は車高が高い車種が多いため、子供を抱いたまま車に乗ったり、車から降りたりできます。
車外から車内へ頭をかがめて、チャイルドシートへの乗せ降ろしををする必要はなく、車内でゆっくりと乗せ降ろしをすることができるのです。
荷物を持っていて両手が使えない状態でも乗り降りOK
構造力学上、ヒンジを支点として旋回するヒンジドアと比較すると、レール内を車輪で転がしていくスライドドアは、開閉するのにヒンジドアより大きな力が必要となります。
そのためスライドドア付きの軽自動車の多くの車種で、リモコンキースイッチやドアノブ内臓のプッシュ式スイッチで開閉するパワースライドドアが採用されています。
スイッチひとつでドアが開閉するので非常に便利です。
お買い物をした後にたくさんの買い物袋を持っていたり子供を抱いていたりして、両手がいっぱいでふさがっている場合、荷物をいったん床に降ろす必要があります。
床や地面が乾いてきれいな状態であれば大した問題ではないでしょう。でも雨、雪で床や地面が濡れていたり汚れていたらどうでしょうか。
荷物を置くのに躊躇をしませんか。
床に置くのをやめて、なんとか荷物を降ろさずに頑張ってドアを開けようと試みるのかもしれません。でも手荷物のバランスを崩して床に落としてしまったらショックですね。
その点、パワースライドドアでしたら床に荷物を置く必要がありません。荷物が汚れる心配をすることもありません。
後部座席に荷物が積みやすい

スライドドアは後部座席のドアに採用されています。
スライドドアによって、アクセスしやすい開口部となります。両手で抱えなければならないような荷物であっても、そのまま後部座席の上に載せることができます。
また、スライドドア付きの軽自動車は車高が高い車種が多いため、縦方向の長尺物を積むこともできます。
最近の車の車内はフラット床であることが多いため、床に荷物を置くのも容易です。たとえば鉢植えの植物やスタンドなど横に倒すことができないものでも立てたまま積むことができます。
スライドドアなので隣の車にドアが当たる心配がない
ヒンジドアは、ヒンジを支点にドアを旋回させて開閉させる構造となっています。ドアを最大に開けるためには、ドア幅と同じスペースが車と車との間に必要となります。
しかし、実際にはドアを全開にできるスペースを確保した駐車場は、ほとんどありません。つまり、ドアを全開にできない制約の中で常に車の乗り降りをしなければならないのです。
また、隣に駐車している車に当たらないように気をつけてドアを開閉する必要があります。大人でしたら、注意して開閉することができますが、子供の場合には、そこまで気がまわることが少ないではありませんか。
スライドドアでしたら、勢いよくドアを開けて隣の車を傷つける心配はありません。

スライドドア付き軽自動車おすすめ人気ランキング10
車のカタログをご覧になれば確認することができますが、車には多くのグレード、駆動方式、過給器の有無が存在します。
本記事では全車種において、下記の条件で選定しています。
- 中間グレードまたは売れ筋グレード
- FF駆動
- NA車(過給器なし)
(ただしエブリイワゴンとアトレーワゴンはターボ付車種のみのラインナップなのでターボ付きで選定しました。)
1.N-BOX

車名 | ホンダ |
タイプ | L |
形式 | DBA-JF3 |
エンジン | S07B/水冷直列3気筒/DOHC |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 43[58]/7,300 |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 65[6.6]/4,700 |
走行燃料消費率(国土交通省審査値)(km/L) | 27 |
主要燃費向上対策 | アイドリングストップ装置/可変バルブタイミング/自動無段変速機(CVT) |
最小回転半径(m) | 4.5 |
全長(m) | 3.395 |
全幅(m) | 1.475 |
全高(m) | 1.790 |
ホイールベース(m) | 2.520 |
車両重量(kg) | 890 |
価格(税込み) | ¥1,499,040- |
N-BOXの現行モデルは、2017年9月にフルモデルチェンジがおこなわれ、2代目となっています。
ホンダはスライドドア付きの軽自動車の部門では後発のメーカーです。当時、車のラインナップにスライドドア付きの軽自動車がなかったホンダが、満を持して2011年に発売したのがN-BOXです。
同社の牽引車種であったライフやゼストに採用されていたSODCのP07A型エンジンを改良し、当時SOHC中心のホンダとしては珍しくDOHCを採用したS07A型を搭載しました。現行モデルでは更に改良を重ねS07B型となっています。
変速機はホンダの軽自動車初の専用CVTを採用しています。
現行の2代目より全タイプでLEDヘッドライトとHONDA SENSING(衝突回避支援)が採用されており安全性が向上しています。
N-BOXは、スライドドア付き軽自動車のお手本となるような車です。どの車を購入するのか迷ったときでも、選んで失敗することはないでしょう。

2.タント

車名 | ダイハツ |
タイプ | SAⅢ |
形式 | DBA-LA600SX |
エンジン | KF型/水冷直列3気筒/DOHC |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 38[52]/6,800 |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 60[6.1]/5,200 |
走行燃料消費率(国土交通省審査値)(km/L) | 28 |
主要燃費向上対策 | アイドリングストップ装置/可変バルブタイミング/自動無段変速機(CVT) |
最小回転半径(m) | 4.4 |
全長(m) | 3.395 |
全幅(m) | 1.475 |
全高(m) | 1.750 |
ホイールベース(m) | 2.455 |
車両重量(kg) | 930 |
価格(税込み) | ¥1,420,200- |
タントの現行モデルは、2013年10月にフルモデルチェンジがおこなわれ、3代目となっています。発売より既に5年が経過しており、新型の発売が期待されています。
タントのセールスポイントは2代目から踏襲されているミラクルオープンドアです。助手席側のみセンターピラーレスを採用しており、助手席ヒンジドアと後部席スライドドアを開けると車内が丸見えとなるくらいな巨大な空間が生まれ圧巻です。
また2代目は助手席側後部のみスライドドアでしたが、3代目から運転席側後部もスライドドアが採用され、両側スライドドア仕様となりました。
全グレードに、エマージェンシーストップシグナルという急ブレーキしたときにハザードランプを点滅させる機能を採用しました。後続車に注意を促す働きがあります。
また、同社のムーヴやミライースに採用したスマートアシストという衝突被害軽減ブレーキを装備しました。スマートアシストも全グレードに採用されており、安全性が向上しています。
タントは、N-BOXともにスライドドア付き軽自動車の王道をいく車です。タントは、ハイトワゴンのパイオニア的な存在の車です。ハイトワゴンが得意なダイハツのタントを選んで間違いはないでしょう。

3.スペーシア

車名 | スズキ |
タイプ | HYBRID X |
形式 | DAA-MK53S |
エンジン | R06A型/水冷直列3気筒/DOHC |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 38[52]/6,500 |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 60[6.1]/4,000 |
走行燃料消費率(国土交通省審査値)(km/L) | 30 |
主要燃費向上対策 | アイドリングストップ装置/可変バルブタイミング/自動無段変速機(CVT)/ハイブリッド |
最小回転半径(m) | 4.4 |
全長(m) | 3.395 |
全幅(m) | 1.475 |
全高(m) | 1.785 |
ホイールベース(m) | 2.460 |
車両重量(kg) | 850 |
価格(税込み) | ¥1,468,800- |
スペーシアの現行モデルは、2017年12月にフルモデルチェンジがおこなわれ、2代目となっています。
スペーシアは、2013年2月に同社パレットの後継車種として発売されました。パレットはスライド付き軽自動車の黎明期から両側スライドドアを採用した画期的な車種でしたが、他社に比べて地味なデザインであったため販売台数は伸び悩んでいました。
スペーシアはパレットの利便性にデザインと質感の向上をはかった新型モデルとして発売されました。
現行の2代目は、販売実績で同コンセプトのN-BOXとタントの対抗馬に比べて苦戦を強いられていた初代からの巻き返しとして販売が開始されました。
とくに車内空間の拡大化に焦点があてられており、室内高、着座位置アップ、ルーフ前後長さの延長などの改善で大幅に広がっています。
走行性能面では、全車にマイルドハイブリッド化というハイブリッドの一種の採用により、ドライバーが任意でモーターアシストを使用できるパワーモードスイッチを装備しました。
N-BOXやタントでは、街のあちこちで見かけるため、ちょっと違った車に乗りたい方やスペーシア独特の柔らかいイメージが好みの方におすすめします。

4.デイズルークス ekスペース

車名 | ニッサン | ミツビシ |
タイプ | X | G Safety PLUS Edition |
形式 | DAA-MK53S | HXTMX1 |
エンジン | 3B20型/水冷直列3気筒/DOHC | 3B20型/水冷直列3気筒/DOHC |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 36[49]/6,500 | 36[49]/6,500 |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 59[6.0]/5,000 | 59[6.0]/5,000 |
走行燃料消費率(国土交通省審査値)(km/L) | 22 | 22 |
主要燃費向上対策 | アイドリングストップ装置/可変バルブタイミング/自動無段変速機(CVT) | アイドリングストップ装置/可変バルブタイミング/自動無段変速機(CVT) |
最小回転半径(m) | 4.4 | 4.4 |
全長(m) | 3.395 | 3.395 |
全幅(m) | 1.475 | 1.475 |
全高(m) | 1.775 | 1.775 |
ホイールベース(m) | 2.430 | 2.430 |
車両重量(kg) | 940 | 940 |
価格(税込み) | ¥1,436,400- | ¥1,514,160- |
日産デイズルークスと三菱ekスペースは日産と三菱との共同出資の会社であるNMKVで設計され、どちらも三菱の工場で生産されています。基本的には同じ車です。
日産と三菱とのブランドイメージに合わせたボディカラー、装備などの差別化をはかり、各々の会社でグレードを設定しており、同タイプでも車両価格が異なります。
両車種とも現行モデルは、2014年2月に販売が開始された初代モデルとなります。
エンジンには両社ともに三菱の3B20型MIVECエンジンが搭載されており、トランスミッションにはCVTが採用されています。三菱ではINVECS-III CVTと呼ばれ、日産ではエクストロニックCVTと呼ばれています。
両車の目玉となるのがアシストバッテリーです。仕組みはスズキのエネチャージと同じで、減速時のエネルギーを利用してオルタネーターを回転させて発電します。その電気を充電します。これにより、燃費の向上をはかっています。
基本的には同じ車であるため、ブランドイメージや見た目でどちらかを選択してもよいでしょう。販売台数は、そのイメージや販売店の数に依存し、日産の方が三菱よりも販売実績は高くなっています。
5.ウェイク

車名 | ダイハツ |
タイプ | L SAⅢ |
形式 | DBA-LA700S |
エンジン | R06A型/水冷直列3気筒/DOHC |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 38[52]/6,800 |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 60[6.1]/5,200 |
走行燃料消費率(国土交通省審査値)(km/L) | 25.4 |
主要燃費向上対策 | アイドリングストップ装置/可変バルブタイミング/自動無段変速機(CVT) |
最小回転半径(m) | 4.4 |
全長(m) | 3.395 |
全幅(m) | 1.475 |
全高(m) | 1.835 |
ホイールベース(m) | 2.455 |
車両重量(kg) | 1,000 |
価格(税込み) | ¥1,555,200- |
ウェイクの現行モデルは、2014年11月に販売が開始された初代モデルです。
もはやウェイク以上に大きな軽自動車を生産するためには、軽自動車の規格寸法の変更しかないと思えるほどギリギリまでの大きな室内空間が魅力です。
同社タントをベースに、さらに広い室内空間を目差して開発されました。タントが比較的ファミリー志向が高い層にアピールしているのに対して、ウェイクは、よりレジャー志向が高い層にまでアピールしています。
子供やお年寄りなど後部座席に乗る方を中心に開発されたタントと比較するとウェイクはドライバー目線で開発されています。利便性を維持と車の志向性に合わせて、両側スライドドアを採用していますが、タントとの差別化のためミラクルオープンドアではありません。
車のテールは、ほぼ全体がテールゲートと思えるくらい巨大な開口部となります。後部座席を折りたためば広い空間が生まれます。キャンピング用品、釣り棹、サイクル、サーフボード、スノーボードなどのレジャーグッズを無造作に放り込むようなスタイルがよく合います。
ウェイクは、アウトドア志向が高い方におすすめです。

6.ピクシスメガ

車名 | スズキ |
タイプ | L SAⅢ |
形式 | DBA-LA700A-GBMF |
エンジン | R06A型/水冷直列3気筒/DOHC |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 38[52]/6,800 |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 60[6.1]/5,200 |
走行燃料消費率(国土交通省審査値)(km/L) | 25.4 |
主要燃費向上対策 | アイドリングストップ装置/可変バルブタイミング/自動無段変速機(CVT) |
最小回転半径(m) | 4.4 |
全長(m) | 3.395 |
全幅(m) | 1.475 |
全高(m) | 1.835 |
ホイールベース(m) | 2.455 |
車両重量(kg) | 1,000 |
価格(税込み) | ¥1,555,200- |
ピクシスメガの現行モデルは、2015年7月に販売が開始された初代モデルです。
ダイハツからOEM供給を受けて販売しています。ダイハツのウェイクとまったく同じ車です。ただし発売時期はダイハツのウェイクから8か月ほど遅れての発売となりました。
グレードの構成、装備、ボディカラー、車両価格に至るまでウェイクと共通です。
もはやメーカーのエンブレムと取り付け位置を付け替えただけの車と思って間違いはありません。
トヨタの強力なまでに広い販売店での取り扱い車種であるため、ご家族のどなたかがトヨタ車のオーナーであった場合には、他のご家族の方へのもう1台として販売実績を高めています。
ウェイクとピクシスメガとは、デイズルークスとekスペースとの関係のようにメーカーでの差別化はありませんので、単純に購入価格とメンテナンスサービスの違いだけで選択してもよいでしょう。
7.N-VAN

車名 | ホンダ |
タイプ | L |
形式 | HBD-JJ1 |
エンジン | SO7B型/水冷直列3気筒/DOHC |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 39[53]/6,800 |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 64[6.5]/4,800 |
走行燃料消費率(国土交通省審査値)(km/L) | 23.8 |
主要燃費向上対策 | アイドリングストップ装置/可変バルブタイミング/自動無段変速機(CVT) |
最小回転半径(m) | 4.6 |
全長(m) | 3.395 |
全幅(m) | 1.475 |
全高(m) | 1.945 |
ホイールベース(m) | 2.520 |
車両重量(kg) | 950 |
価格(税込み) | ¥1,341,360- |
N-VANは商用車であるため、他のおすすめの車と比べるとスタイルが少し野暮ったい感じがありますが、商用車として考えた場合には、大変おしゃれな印象です。
先代の商用車がアクティバンやバモスであったため、質感の向上がはかられています。
その代わりN-VANは、同社のFF系車種を基本に設計されているため、キャブオーバーであった先代と比較すると室内の広さは大きく制限を受けることになりました。
商用を目的とした車としてはマイナスのイメージは否めません。
しかしながら、N-VANはベースが同社の自家用車種です。価格上昇の原因の一部になっている、過剰ともいえる装備や内装が不要と考えるオーナーには最適です。
華やかさには若干欠けるものの一見商用車には見えないので、コストを抑えたい方におすすめできます。
8.エブリイワゴン

車名 | スズキ |
タイプ | PZ ターボ |
形式 | ABA−DA17W |
エンジン | R06A型/水冷直列3気筒/DOHCインタークーラーターボ |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 47[64]/6,000 |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 95[9.7]/3,000 |
走行燃料消費率(国土交通省審査値)(km/L) | 16.2 |
主要燃費向上対策 | 可変バルブタイミング |
最小回転半径(m) | 4.5 |
全長(m) | 3.395 |
全幅(m) | 1.475 |
全高(m) | 1.815(標準)/1.910(ハイルーフ) |
ホイールベース(m) | 2.430 |
車両重量(kg) | 950 |
価格(税込み) | ¥1,566,000- |
エブリイワゴンの現行モデルは、2015年2月に約10年振りにフルモデルチェンジ販売が開始された3代目モデルです。
エブリイは1980年代から続くスズキの伝統の車です。初代のエブリイから数えたら6代目に相当します。
流石に約10年振りのフルモデルチェンジともなると多くの点での改良が確認できます。室内空間は、荷室長、荷室幅、荷室高ともに先代よりも拡大延長されています。
フロントシートは、シートのスライド幅が拡大されベンチシートに変更されています。またリアシートのスライド幅も拡大されており、前後の乗員間距離を1,080mmにまで拡大することができます。
また、同社のスペーシアに採用されているワンアクションパワースライドドアが採用されています。
エブリイワゴンはスズキ伝統のワゴンを求めるユーザーにおすすめできます。
ただし、流行り廃りに左右されない不変的なデザインを踏襲しているため、一般的なファミリー用として車を購入するのであれば、スペーシアを選んだ方がよいでしょう。

9.アトレーワゴン

車名 | ダイハツ |
タイプ | カスタムターボRS SAⅢ |
形式 | ABA-S321G |
エンジン | KF型/水冷直列3気筒/DOHCインタークーラーターボ |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 47[64]/5,700 |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 91[9.3]/2,800 |
走行燃料消費率(国土交通省審査値)(km/L) | 15.2 |
主要燃費向上対策 | アイドリングストップ装置 |
最小回転半径(m) | 4.6 |
全長(m) | 3.395 |
全幅(m) | 1.475 |
全高(m) | 1.875 |
ホイールベース(m) | 2.450 |
車両重量(kg) | 1,000 |
価格(税込み) | ¥1,533,600- |
アトレーワゴンの現行モデルは、2005年5月にフルモデルチェンジがされた5代目モデルです。大変、息の長いモデルとなっています。2017年の大幅フェイスチェンジは大規模マイナーチェンジになります。
同社の商用ハイゼットの乗用車版として販売されたのがアトレーワゴンとなります。
2005年の発売当時は、ワゴンタイプの軽自動車に初めてディスチャージヘッドライトを採用するなどの目新し装備がありました。しかし最近では、各社様々なモデルが販売されており、ひと昔前の軽ワゴンであることは否めません。
スズキのエブリイもダイハツのアトレーワゴンにもいえることですが、乗用車タイプのトールワゴンの室内空間が広くなってきたために、乗用タイプとワンボックスタイプとの棲み分けが曖昧になってきています。
アトレーワゴンは伝統的なワゴンタイプを好むユーザーに、おすすめします。
なお、2009年9月にSUBARUからディアスワゴンとしてOEM供給を開始して販売をしています。
アトレーワゴンとディアスワゴンとは、ウェイクとピクシスメガとの関係と同様に、単純に購入価格とメンテナンスサービスの違いだけで選択してもよいでしょう。
10.ムーヴキャンパス

車名 | ダイハツ |
タイプ | X SAⅢ |
形式 | 5BA-LA800S |
エンジン | KF型/水冷直列3気筒/DOHC |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 38[52]/6,800 |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 60[6.1]/5,200 |
走行燃料消費率(国土交通省審査値)(km/L) | 28.6 |
主要燃費向上対策 | アイドリングストップ装置/可変バルブタイミング/自動無段変速機(CVT) |
最小回転半径(m) | 4.4 |
全長(m) | 3.395 |
全幅(m) | 1.475 |
全高(m) | 1.655 |
ホイールベース(m) | 2.455 |
車両重量(kg) | 920 |
価格(税込み) | ¥1,404,000- |
ムーヴキャンパスの現行モデルは、2016年9月に発売された初代モデルです。
これまで紹介をしてきた車は、初めからトールワゴンやワゴン車として開発されています。
一方、ムーヴキャンパスは、ダイハツの代名詞ともいえるムーヴの派生モデルとして誕生した車であり、ムーヴシリーズ初のスライドドア付き軽自動車となります。
全体的に丸味を帯びた外観となっており、女性ユーザーをターゲットとしています。
ボディカラーには、モノトーンとストライプスが設定されており、設定色もパステル調のものが中心となっています。
可愛らしい外観だけではなく、車としての機能として衝突被害軽減ブレーキのスマートアシストも装備されています。
いままでのトールワゴンは、室内空間重視であったため、ムーヴキャンパスはこの流れに一石を投じる存在となっています。
個性を全面的に主張したい女性ユーザーにおすすめします。
スライドドア付き軽自動車まとめ
今回は、おすすめのスライドドア付き軽自動車を紹介いたしました。
タウンユースとして車を購入するときは、各メーカーの主要モデルから選択するのが最善策となります。メーカーが最も力を入れている車が多いからです。
アウトドアスポーツなどを中心に車を購入するときは、後部座席やリアハッチが大きく開口するモデルやアウトドアイメージの高いモデルから選択するのがよいでしょう。
長尺物の運搬が目的であったり、後席に人が乗員する機会が少なかったり、商用に使う目的である場合には、車内空間が広いワンボックスタイプから選択するのがベストです。
なお、現在の軽自動車の性能や水準は非常に高いレベルにあるため、個性的なカラーリングやスタイルなどを重視して車を選んでも失敗することはありません。
何種類か購入候補の車種を絞ることができたときは、実際に試乗をして購入することをおすすめします。実際に運転したときのユーティリティやフィーリングもクルマ選びの大切な要素となります。
