軽自動車で車中泊を楽しみ尽くせるおすすめ車種とDIY改造指南!

クルマをとことん遊び尽くすカーマニアを中心に、近年にわかに盛り上がりを見せているのが、軽自動車のコスパに着目した「車中泊」及び「軽キャンピング」です。

高速道路料金の割安感を始め、駐車スペースを取らないメリットや各種税金など、非常に合理的でコスパに優れた点に着目した画期的な楽しみ方のひとつとして各方面から注目を集めています。

そんな軽キャンピング・車中泊ですが、車種によって向き・不向きもあるため、どういったクルマを選べばいいのか迷われてしまう方も多いようです。

今回は車中泊・軽キャンピングに適したクルマのご紹介を始め、便利グッズやカスタム手法とその事例、上手な改造方法などを取り上げさせて頂きたいと思います。

これから軽キャンパーデビューを考えておられる方の指南書にして頂ければ至極光栄です。

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車中泊とは?

まずはおさらいとして、”車中泊”の概要について触れさせて頂きたいと思います。

車中泊とは、読んで字の如くクルマの室内空間を利用して泊まることで、限られた車内スペースを上手に活かし、いかに快適な擬似キャンプを楽しむか?というホビースタイルのひとつです。

楽しみ方はクルマや好みによっても変わってきますが、フルフラット化できるクルマを用いて快眠空間を作り上げるスタイルが主流となっており、予算に応じて簡易キッチンなどを作ることも可能です。

車種によっては天井の高さを活かし、ベッドスペースの下を荷室空間にするなど本格的な改造もでき、バスフィッシングやオートキャンプなど様々な楽しみ方に使えるのが魅力だと言えます。

一昔前までは、本格的なキャンピングカーと言えばダッジ製の大型車両が中心でしたが、最近では軽自動車のコスパの高さに着目したカーマニア達により、アイデア勝負の軽キャンピングカーが多くのメディアで紹介され脚光を浴びています。

軽自動車って小さいけど車中泊はできるの?

日本独自の規格で作られた軽自動車は、経済性を重視したコンパクトな作りを身上としたサイズであることが前提のクルマです。

車体サイズ・排気量といった縛りこそあるものの、2000年以降はユーザーの要望に応える形で様々なタイプのクルマが開発され、今ではコンパクトカーと遜色ない快適性を誇るモデルが多数登場しております。

同時に限られた車体サイズを十二分に活かす設計技術も向上し、車種によってはセダン車を超える室内空間をウリとしたモデルも。

こうした長所を持つ軽自動車をベースとし、思い思いの快適空間を自分の手で作り上げられることが、DIY感覚で楽しめると人気を集めている理由のひとつとなっております。

車中泊を楽しめるクルマの選び方は?

軽自動車で車中泊を楽しむためには、何と言っても室内空間をムダなく活用できるクルマであることがキーポイントです。

「車内に泊まる」と書く通り、身を横たえて体を十分に休めることができるのが最低限の条件ですので、第一条件はフラット(平坦)なスペースを確保できることと言えます。

そういった視点から考えると、車内の長さが十分にあるクルマ、シートアレンジが利いてフルフラット化できるクルマが理想的。

欲を言えば閉塞感を感じないよう、天井の高さも考えたクルマを選べれば言うことなしです。

これらの条件を満たすおすすめ車種として、以下を挙げさせて頂きます。

車中泊に適したおすすめ車種その1・スズキ・6代目エブリイ(DA17V/DA17W型)

スズキ・6代目エブリイ 車内空間寸法
荷室高1,240mm
荷室幅1,385mm
荷室床面長1,955mm

http://www.suzuki.co.jp/

軽キャンパーを始め、そのカスタムの自由度の高さで軽バンタイプ人気ナンバーワンとなっているのが、1964年誕生のベストセラーであるスズキ・エブリイシリーズ。

乗用グレードの「エブリイワゴン」より、カスタマイズのしやすさで商用グレードの「エブリイ」に人気が集まっています。

その人気の秘訣は、商用前提で作られた広大な荷室空間。

荷室床面長1,955mmという長さは、現行軽自動車の中でも最上位に位置するロングサイズとなっております。

同時に荷物の積み下ろしがしやすいよう荷室高も控えめに作られており、ベッドをこしらえても十分な高さが確保できる点が魅力と言えます。

カスタム手法は後部シートを取り外してのフルフラット化が定番で、リアシートを完全に折り畳んで即席キャンパーとしての使い方も◎。


こちらのカスタム事例の場合、ベッド下の収納スペースを大きく確保してあり、BBQグリルなども楽々収納できる見事な作りとなっております。

その分天井までの高さが低めではあるものの、後部シートを除去せずベッドキットを積載するだけで済むというメリットもあり、公私ともにクルマを使う方向けのアイデアが光る事例だと言えるでしょう。

本格的にカスタマイズされる場合、商用グレードのエブリイは内装が簡略化されているので改造しやすく、1日あればDIY感覚で手早くキャンピングカスタムができる手軽さが魅力。


こちらの事例は荷室内壁の両側に厚めの木材をボルトオンし、厚みのあるコンパネまたはすのこを敷くことにより、大人があぐらをかいて座れるだけの高さを確保しております。

これならばインパクトドライバなどの電動工具をレンタルし、ホームセンターで木材などを調達するだけでベッドが作れてしまうため、1万円もあれば十分お釣りが返ってくるコスパに優れた手法だと言えるでしょう。

週末2日間のお休みが取れる方であれば、1日目は木材にニスを塗って乾燥させることで質感を高め、2日目は本格的にボルトオン加工といった工程で進めれば、木目の美しさを強調した家具調の雰囲気も楽しめます。

後部シートを取り外してもOK!という方であれば、「貼ってはがせるフロアパネル 45×45cm 微粘着 16枚セット(4枚入×4) ウッド・ダーク」で手早くフラット空間を作ってしまうのもおすすめです。

このフロアパネルは厚みが3cmと十分な強度が確保されている上、45cm四方の使いやすいサイズが魅力。

横に3つ並べれば1,350mmとなり、エブリイの荷室幅である1,385mmに限りなく近いジャストサイズになります。

その上で縦方向に4セットを繋げれば、長さも1,800mmと丁度よいサイズになるため、商品入手後10分もあればあっという間にフラット空間の出来上がり。

裏が微粘着となっているため、そのまま貼ってよく乾燥させるだけという工具不要のお手軽改造となります。

しかも保温・消臭・エンボス加工済みですので、寒い冬でも金属の冷気を遮断して睡眠時も体温が奪われないという優れもの。

これだけ高品質であるにも関わらず、Amazonでの実売価格は7,600円と実にリーズナブル。

その上にマットレスを設置すれば、本当に自宅のベッドと変わらない安定感と快適さが得られます。

車中泊に適したマットレスも様々ですが、軽自動車中最大の荷室空間を誇る6代目エブリイであれば、管理人のおすすめは「マットレス高反発 三つ折り 男の高反発 竹炭消臭 180N 高密度 厚み10cm 吸湿速乾 ブラック ダブル」

高さ10cmという厚みで高反発となっており、運転で疲れた腰回りを癒すのにピッタリな硬さが魅力。

商品サイズは幅約140cm×奥行約195cm×高さ約10cmと微妙にオーバーサイズですが、中地がウレタンフォームですので上から押さえるだけでスッと納まります。

実際に管理人の友人が所有するエブリイもこの商品でフルフラット化しており、翌朝までぐっすり快眠できることを身をもって体験することができました。

現在の実売価格は1万円少々となっており、前述のフロアパネルとセットでも2万円以内で快適空間が作り出せることに。

乗用グレードの「エブリイワゴンJOIN」の新車販売価格が110万円を超えるのに対し、商用グレードのエブリイは新車販売価格¥945,000と安価であることを考えれば、差額の範囲内でその他の車中泊設備を揃えることも可能です。

マツダ・スクラム、ニッサン・NV100クリッパー、三菱・ミニキャブといった形で各社にOEM供給されているエブリイですが、車中泊ブームでリセールバリューが高まっている点も好材料のひとつです。

実際、上手くフルフラット化したエブリイのカスタム車両は高額取引されることが非常に多く、買値より高い値段で売ることも決して不可能ではありません。

車中泊を前提としたキャンピングカスタムを施すのであれば、スズキ・エブリイは初心者でも低予算でカスタマイズ可能な大本命と言える満足度の高い一台と言えるでしょう。

スズキ・6代目エブリイ 中古車相場価格62.5万円~333万円(平均価格 95.7万円)
スズキ・6代目エブリイ 中古車買取相場価格37万円~83万円

車中泊に適したおすすめ車種その2・ホンダ・アクティバン(HH5/HH6型)


http://www.honda.co.jp/

ホンダ・アクティバン 車内空間寸法
荷室高1,200mm
荷室幅1,335mm
荷室床面長1,940mm

トゥディ系のタフなエンジンを継承し、ミッドシップレイアウトという他の軽バンには見られない設計のホンダ・アクティバンも、軽キャンパーに人気の高い定番車種のひとつです。

ホンダ・アクティバンのよいところは、均整の取れた重心バランスで操縦性がよく、長時間の運転でも疲れづらい点と車両価格の安さにあります。比較的荷室内装がシンプルで、内装を外して断熱材を適宜貼り付ければ、十分な保温性を確保できることでカスタムしやすいのが長所。

使用するものは100均で買える銀マットもいいのですが、Amazonで購入できる「業務用 アルミ遮熱シート  幅1m、12m巻」の使い勝手がよくておすすめ。

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幅1m×長さ20mと使いではたっぷりとあり、無駄が出ないよう巻き取って保管しておける点が高評価。実売価格は7,000円少々となっており、100均でまとめ買いするよりも安くつきます。

荷室空間も十分な広さがあり、その車内空間を活かしたアレンジ性の高さは、軽キャンパーの中でも多くのファンを持つ人気車だと言えるでしょう。


荷室の床面も非常にフラットでコンパネ1枚を敷くだけで済み、低予算で車中泊仕様車を作りたい方に最適です。

アクティバンはホンダ・バモスホビオの兄弟車でもあり、アクセサリー・オプションパーツの類がポン付けできるのも魅力のひとつで、ホンダ公式サイトから多様な便利アイテムをチョイスできるのもGOOD。

マットを載せてベッドにするのであれば、「Aandyou製エアーマット」のサイズが丁度よく、販売価格も5,280円と実にお手頃価格となっております。

これにダイソーなどで購入できるスチールラックを天井付近に取り付ければ、限られた車内空間を効率良く使うことができ、カスタム予算10万円もあれば堂々たる軽キャンピングカーの出来上がり。

このカスタマイズのしやすさは寒い地域を旅するキャンパーには重要なポイントのひとつで、室内の保温性を確保するための最重要ポイントと言っても過言ではありません。

長年販売を続けているロングセラーモデルということもあり、エンジン・車体ともに頑強で頼もしく、コストパフォーマンスに優れたベース車両としておすすめさせて頂きます。

ホンダ・アクティバン 中古車相場価格8万円~159 万円(平均価格 45.1万円)
ホンダ・アクティバン 中古車買取相場価格5万円~38万円

車中泊に適したおすすめ車種その3・三菱・6代目ミニキャブ(U61T/62T型・U61V/62V型)


http://www.mitsubishi-motors.co.jp/

三菱・6代目ミニキャブ 車内空間寸法
荷室高1,240mm
荷室幅1,385mm
荷室床面長1,910mm

2013年まで日産自動車にOEM供給され、「ニッサン NV100クリッパー」としても販売されていた三菱・6代目ミニキャブも車中泊に適したおすすめベースカーのひとつです。

荷室長の面ではスズキ・エブリイに一歩譲りますが、荷室幅1,385mmというサイズは全く同一のサイズとなっており、標準的体格の日本人ならば十分快適に過ごせる室内空間を確保しております。

このサイズは現行モデルのエブリイと比べても十分なものがあり、現在の中古車相場価格から考えてもかなりリーズナブルに入手可能。

商用グレードの各種軽バンの中でも内装がシンプルで、荷室空間の内装はほぼスチールむき出しであるため、車両購入後は即座にカスタムに取り掛かれるのが高評価のポイントだと言えます。

その反面、内装がシンプルすぎてオーナーのカスタムセンスに左右される面が大きいのですが、「ミニキャブ 60系 トラック[H11.01~H25.12] マルチシェード・ブラッキー/グレー フロント3枚セット」を取り付けるだけで上質空間に早変わり。

販売価格も12,960円と手頃で、これを取り付けるだけでグンと質感が高まります。

こちらの製品のよい点は、オールシーズン対応の保温性のよさにあり、猛暑日の続く夏から雪がしんしんと降る厳寒期まで対応できる守備範囲の広さ。

専用設計のジャストサイズですので、車外から覗き込まれる心配も皆無となっております。


こちらのカスタム事例はニッサン・クリッパーのものですが、室内空間がスクエアであるためレイアウトがしやすく、やり方次第では簡易テーブルを設置することも十分に可能。

2017年現在、三菱・ミニキャブ専用のマットなどはワンオフ製作品が主流となっていますが、「iRegro製SUV車用ベッド ドライブマットレス」のサイズが丁度よく、使い勝手・寝心地も実に良好。

また、走行性能に関しても商用車の実績が高い三菱製だけあり、十分信頼できるタフさがありますので、中古車ベースで軽キャンパーを作りたい方に大変おすすめです。

三菱・6代目ミニキャブ 中古車相場価格50万円~165万円(平均価格 90.6万円)
三菱・6代目ミニキャブ 中古車買取相場価格5~35万円

車中泊に適したおすすめ車種その4・スバル・6代目サンバーバン(TT1/TT2/TV1/TV2/TW1/TW2型)


https://www.honda.co.jp/

スバル・6代目サンバーバン 車内空間寸法
荷室高1,220mm
荷室幅1,320mm
荷室床面長1,875mm

RRレイアウトという独自の構造のスバル・6代目サンバーバンは、軽バンマニアの中で非常にコアなファンを持つクルマのひとつ。

それだけにこだわりを持ってカスタマイズするオーナーが多く、最近では軽キャンパーからも注目を集めている車種と言えます。

その最大の魅力は、後ろ置きエンジンとタイヤ位置による安定性と車内空間の広さにあり、運転席側のスペースも十分に確保されロングドライブも快適にこなせる点です。


元々が商用前提で開発されたため、ご覧のように250ccのオフロードバイクを積み込んでもゆとりがあるほどで、荷室後部天井にスチールラックを取り付けるだけで簡易キャンパーの出来上がり。


走行性能にこだわるファンからは黒を基調とした遮光カーテンの評判が高く、精悍なフロントマスクのサンバーバンにぴったりだと言えます。

専用設計品であるため装着時は隙間が全くできず、車外から覗き込まれる恐れも皆無であり、ぐっすり快眠できる環境作りを重視するなら迷わず”買いの一手”でしょう。

生産を終えてそれなりの月日が経過しているため、現在では専用設計のマット等を探すのはやや難しくなっておりますが、「WOPOW SUV車用ベッド エアーベッド エアーマット アウトドア ベッドキット キャンプ用 車中泊ベッド」のサイズと肉厚さはサンバーバンのサイズにぴったりであり、疲れた体を休める上で最適だと言えます。

現在は純粋なスバル生産車ではなくなったサンバーバンですが、こちらの6代目は最後のスバル製であるため、中古車価格が年々上昇中。

今後はさらにプレミア化することも十分予想できるため、軽キャンパー仕様車が高値で取引される事例も増えつつあります。

満足のいく軽キャンピングカーを自作した後は、お子様などとシェアして保有したいと考えられる方には楽しみなクルマであり、今後のリセールバリューの上がり具合も十分期待が持てるクルマだと言えるでしょう。

スバル・6代目サンバーバン 中古車相場価格29.8~123万円(平均価格 77.7万円)
スバル・6代目サンバーバン 中古車買取相場価格5~28万円 ※キャンピング仕様は高額取引例多数あり

車中泊に適したおすすめ車種その5・ダイハツ・アトレーワゴン(S320G/S330G/S321G/S331G型)


https://www.honda.co.jp/

ダイハツ・アトレーワゴン 車内空間寸法
荷室高1,350mm
荷室幅1,310mm
荷室床面長1,970mm

これまでのおすすめ車種は商用グレードのものが主体でしたが、乗用グレードの軽バンとしてはダイハツ・アトレーワゴンがおすすめ。

2017年現在の中古車相場価格は9.5万円~240万円と割安感があり、乗用タイプのワゴンの中では極めてロープライスだと言えます。

荷室空間もスズキ・エブリイといった一級どころに見劣りしない広さを持ち、乗用ワゴンとしてはややチープに感じられる内装も車中泊ベース車両としてはなかなかに高質感。

特に180mmもの調整領域を持ったスライド機構はシートアレンジが容易で、納車後に手早くイジって車中泊を楽しみたい方に最適です。


中にはこのように本格的なキャビネットを架装するオーナーもおり、アイデアと手間次第では本格的なキャンピングカーを作ることも夢ではありません。

アトレーワゴンの場合、乗用ワゴンであるためか普段は公私の足として利用されるオーナーが多い傾向にあり、なかなか本格的なフラットルーム化するオーナーは少ないようですが、ここまで手を入れると思わず羨望のため息が漏れてしまいますね!

ここまでガチにはしないけど、出来るだけ手早く快適に車中泊を楽しみたいという方は、「Levolva<レヴォルヴァ> 車中泊マット 超軽量 折畳み リバーシブルタイプ 185cm×62cm LVOM-3」を2つ積み込んでおけば安心です。

長さ185cm×幅62cmのサイズは、ちょうど運転席後部から荷室の最後尾まで伸ばして使えるジャストサイズであり、標準的な体格の方であれば成人男性でも十分快適。

シートアレンジの自由性が高いアトレーワゴンならではのアイテムで、自宅に帰ってわずか10分で必要装備が整えられるのが嬉しいところです。

軽バンタイプの車中泊カスタムの場合、サンシェードまたはカーテンを付けるのが定番ですが、アトレーワゴン専用品の「趣味職人 アトレーワゴン 321/331系 車中泊 プライバシーサンシェード フロントセット」がおすすめ。

こちらの製品は、フロント・リアの両セットを購入する必要がありますが、ご覧のようにぴっちりと窓ガラスの隙間を埋めて保温性も十分あり。

中古車相場価格はかなり安価ですが、最近では軽キャンパー仕様車の評価が高まりつつあり、軽キャンピングカーとして100万円以上で取引されることも。

ボーナス1回分の予算でカスタムまでこなせ、手放す場合も高額買取が十分に狙えるため、軽キャンピングカー初心者のファーストカーとしても大変おすすめです。

ダイハツ・アトレーワゴン 中古車相場価格9.5万円~240万円(平均価格 70.2万円)
ダイハツ・アトレーワゴン 中古車買取相場価格3万円~80万円

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車中泊は軽バンのみの特権に非ず! 人気上昇中のその他のクルマも要チェック!

先に挙げさせて頂いた5車種ほどの人気ではありませんが、近年登場した比較的若いニューモデルの中にも車中泊に適したクルマは存在し、おひとり様キャンプなど思い思いのスタイルで車中泊を楽しむことは可能です。

以下の3車種は、近年登場した軽自動車の中でもライトに車中泊が楽しめると評判で、レンタカーで試乗してみたところ前評判に偽りなしと確信することができた充実車揃い。

普段使いもできてお洒落なルックスを求められる方は、ぜひこちらのクルマでお試し車中泊…なんていうのもアリですよ!

車中泊に適したおすすめ車種その6・ホンダ・N-BOX(JF1/2型 JF3/4型)


https://www.honda.co.jp/
ホンダ・Nシリーズの一員として登場し、今年2017年夏にフルモデルチェンジしたばかりのホンダ・N-BOX。

こちらも最近の車中泊ブームによる影響を受け、軽キャンパーとしての標準的な機能を持った改良が施されている一台だと言えます。

なんと言ってもおすすめの理由は、今回実装された1,940mmという長さのベッドに変化できるフルフラットシートで、本格的なキャンピングカスタムなしで手軽に車中泊が楽しめる点に尽きます。

もちろん乗用シートがベースであるため、「眠るため」に作られたマットレスなどと比べると硬さなどの面で若干見劣りはするものの、手早くベッドが作り出せるイージーさは捨てがたい魅力があります。

乗用ワゴンとして作られた設計であるため、フルフラット化するにはそれなりの労力と予算が必要ですが、年に数回だけ車中泊を楽しむのであれば十分に満足のいく手頃な入門マシンのひとつだと言えるでしょう。

ホンダ・N-BOX 中古車相場価格38万円~218万円(平均価格 120.8万円)
ホンダ・N-BOX 中古車買取相場価格19.3万円~105.5円

車中泊に適したおすすめ車種その7・ダイハツ・ウェイク(LA700S/LA710S型)


https://www.daihatsu.co.jp/
軽自動車規格の上限ギリギリにまで挑戦し、数ある軽スーパーハイトワゴンの中でも最大級の車室を誇るダイハツ・ウェイク。

こちらもフルフラット・フラットラゲッジモードといった多彩なシートアレンジが可能となっており、ホンダ・N-BOXと肩を並べるお手軽入門車としておすすめな一台です。

作り自体がボクシーであるため、クーラーボックスなどのアウトドアツールを積み込むにもよく出来ており、2~3人で軽キャンプを楽しむにはもってこいだと言えます。

また、ファミリーカーとしての人気も高いためリセールバリューも十分期待でき、ノーマルのまま所有してライトに車中泊を楽しみたい方向けのクルマのひとつです。

ダイハツ・ウェイク 中古車相場価格75.9万円~189.7万円(平均価格 146.4万円)
ダイハツ・ウェイク 中古車買取相場価格57.4万円~118.8万円

車中泊に適したおすすめ車種その8・スズキ・ハスラー(MR31S/MR41S型)


http://www.suzuki.co.jp/
2014年に新登場し、同年のカー・オブ・ザ・イヤー受賞など華々しいデビューを果たしたスズキ・ハスラー。

こちらは軽クロスオーバーSUVというジャンルの強みを持ち、4WDの高い走破性とアウトドア適性の高い作りが車中泊向けだと言えます。

このハスラーはスズキから車中泊用の専用オプションが多数用意されており、シートバックテーブルや電源供給用のラゲッジアクセサリーソケットまで標準装備。

気ままにぶらりと仕事帰りに車中泊を楽しむこともでき、納車された瞬間から車中泊が楽しめる行動派向けのクルマのひとつです。

スズキ・ハスラー 中古車相場価格66.8万円~255万円(平均価格 121.4万円)
スズキ・ハスラー 中古車買取相場価格40.3万円~109.8万円

誰も言わない車中泊カスタムの落とし穴!車中泊仕様車は車検に通らない?

最近になって数多くのメディアで取り上げられ、軽自動車の一大人気ジャンルとなった軽キャンパー・車中泊仕様車ですが、ここで重大な事実について触れておきたいと思います。

後部シートを除去しウッドキャビネットなどを取り付け、ホテル並みの豪華内装にカスタマイズした車中泊仕様車は非常に魅力的ですが、実はこのままでは100%車検を通すことはできません。

その理由は車検の正式名称である「自動車検査」に由来し、車検証に記載されたクルマ本来の安全性と構造点検をくまなくチェックすることにあります。

車検証には乗員定員数や車両重量といったメーカー出荷時の車両情報が記載されているのですが、後部シートを取り外していればこれは当然不正改造という判定を受けますので、そのままの状態では車検を通すことは不可能です。

また、後部シートが取り外されているということは、車体後部の乗員の身の安全を守る「シートベルト」が欠損している状態を意味するため、フルフラット化する際は特に注意が必要に。

それに加え、フルフラット化などで車両重量が50kgを超える増加が確認された場合、過積載として警察当局による取り締まりの対象となってしまいます。

こういった難点をクリアして思い切ったカスタムを施す場合、「乗車人員変更」などによって8ナンバー化することが現実的な解決策なのですが、2001年以降は8ナンバーの取得条件が厳格化し、以下の条件を満たす車両であることが必須条件となりました。

・特殊設備が運転席以外にありその面積が1㎡以上である(軽自動車の場合は0.6㎡以上であること)・特殊設備の面積が運転席を除く合計床面積の2分の1を超えること

・積載スペースと乗車スペースの間に適当な隔壁又は保護仕切があること(最大積載量500kg以下の場合は座席の背もたれでも可)

具体的な特殊装備の例としては、ダッジ製の大型キャンピングカーに多くみられる給水タンクや調理用の排煙設備などのことを指しますが、こうした高額なキャンピングカー装備がない場合、8ナンバーの取得は現実的とは言えません。

現在の道路交通法上、8ナンバーを取得せずに車中泊カスタム車両に乗っていても違反ではありませんが、助手席シートを除去していると安全性の問題から注意指導を受けることもあり、せっかくの楽しいお出かけに水を差されてしまう恐れも。

また、仮に8ナンバー化したとしても税制上の優遇措置の面でも違いがありますので、軽自動車本来のメリットである経済性は失われてしまいます。

具体的に比較例を挙げると、新車登録後13年未満の自家用軽自動車の場合、エコカー減税適用なしで6,600円ですが、8ナンバー取得車の場合は8,200円(1年自家用であれば4,200円/年)から。

こうなると軽自動車の経済性の高さ・維持費の安さといった優位性は失われてしまいますので、いざ車検時になって思わぬ手間と高額出費を余儀なくされないためにも、車中泊・キャンピングカスタムを施す際は簡単に購入時の状態に戻せるように改造することが鉄則です。

当記事でご紹介させて頂いたアイテムは、いずれもこうした車中泊・軽キャンピングカスタムの難点をクリアできる着脱しやすく固定化が容易なものばかりですので、こうした便利グッズとカスタム事例を参考に、あなたが理想とするカスタムの最終形を考えることが後悔しないコツだと言えます。

車中泊カスタムを成功させる極意はズバリコレ!

以上、長きに渡って軽自動車で行う車中泊と便利グッズ、おすすめ車種をご紹介させて頂きましたがいかがでしたでしょうか?

最後になりますが、車中泊仕様車・軽キャンピングカスタムを成功させるための極意5つを記し、当記事のシメとさせて頂きます。

車中泊・軽キャンピングカスタムを成功させるための5か条
・軽自動車の限られた室内空間を活かすため設備・容量・内装は欲張り過ぎないこと・フラットルーム化する際は内壁に木材をボルトオンして固定化し直接内壁にビス打ちなどして固定しないこと

・収納設備を取り付ける際はできるだけ着脱のしやすいものを選び自作の際は簡単に外せる工夫を考えること

・炊事に関する装備はなるべく最低限に留め飲料水などは必要量に留めること

・サブバッテリーなどを組む際は必要最小限に留め維持・メンテナンス性を悪化させないようバランスを考えること

上記5つにさえ気をつけてカスタムすれば、車中泊を楽しむ創意工夫ができたとしても、後悔するような失敗をしてしまう恐れはないと言っても過言ではありません。

アイデア・工夫で上手に室内空間をアレンジし、ぜひとも車中泊の楽しさをご体験ください!

中古車相場をカーセンサーでみてみましょう♪

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