軽自動車の寿命と耐久性 | 走行距離10万キロ20万キロ走行可能?

小さいボディで取り回しが楽なので、日常の足としても大活躍している軽自動車。

巷では
「軽自動車は壊れやすいから20万キロはおろか10万キロも走らないし寿命も短い」
と言われることもしばしば。

軽自動車は寿命が短く距離を走らないと言われてはいますが、ちょっとした方法を実践したり工夫したりすれば軽自動車だって寿命を延ばすことも10万キロ20万キロ走ることができるんです。

今記事では、軽自動車が10万キロ20万キロ走るために耐久性を向上させて寿命を延ばすコツを解説します。

こうすれば軽自動車は10万キロ20万キロ走れる!その方法は?

それでは、軽自動車が10万キロ20万キロ走れるように耐久性を高めるためにどのようなことが必要なのかを解説していきます。

まず大前提として、軽自動車は機械です。
しかも1トン近い重量の機械が時速50キロ以上で常に走行しますが、あなたはどのようなことを想像しますか?

「車そのものにかなりの負荷がかかっている」
ということが思いつかないでしょうか。

大事なことなので何度も言いますが、
「1トン近い重量の機械が時速50キロ以上で常に走行している」
んです。

負荷がかかって当然ではないですか?

ですので、何事においても大切なことは「点検」です。

点検をすることで車の状況が事細かにわかるので、壊れてしまう前に修理できますよね?
何事も壊れてしまってからでは遅いんです。

わかりやすく人間に例えてみましょう。
健康診断をして健康状態を知ることで、体調を崩して大ごとになる前に治療する。

これを車に例えると
点検をして車の状態を知ることで故障したり壊れたりする前に修理する。
これならわかりやすくありませんか??

ですので、長持ちする丈夫な身体の状態、つまり長期間・長距離走行しても壊れにくい丈夫な車の状態をキープしたいのであれば「点検を定期的にする」ことが大事なんです。

つまり・・・
軽自動車の寿命を延ばす秘訣は点検にあり!
ということなんです!

軽自動車長く乗るなら「予防整備」が大事!どこを直す?

軽自動車にとって「点検(健康診断)が大事」ということはわかったかと思います。
では、どのような点検をした結果をみたらどのような部分を直していけばいいのでしょうか。

修理する部分は車によって異なるので、点検をした整備士(お医者さん)に聞くことが非常に大切なんです。

人間と一緒で、何事も壊れる前に「予防として整備する」ことが大切。

点検で確認して以上がなくても、車の「走行距離」から部品交換をすることが必要なんです。

「走る」「曲がる」「止まる」にかかわる部品は10万キロを目安に交換

 

「走行距離」から部品交換をすると言われても、どこを交換すればいいの?
という方が大半だと思います。

ポイントについて解説しますね。

まず「自動車」として必要最低限の品質を保つために必要なものは「走る」「曲がる」「止まる」です。
基本的に「走る」「曲がる」「止まる」部分の部品が壊れる前に修理(交換)することが最優先事項です。特に節目と呼ばれる「10万キロ」に到達する9万キロ台に突入したら交換しておきたい部品があります。

それってどのような部品なの?と思うはずですので、特に注意すべき部分をそれぞれご説明します。

10万キロ到達前に交換すべき部品はこれ!

軽自動車をはじめとする自動車は、何万点もの部品から成り立ってます。
車を構成する部品の中でも特に重要な部分を担っている部品があります。

その部品は以下の通りです。

  • タイミングベルト
  • 燃料ポンプ
  • ウォーターポンプ
  • ミッション(AT車の場合)
  • クラッチ(MT車の場合)

上記の中でも特に重要な部分は「タイミングベルト」
タイミングベルトは、エンジンの「吸入→点火→爆発」といった動作周期の中で「点火」や「吸気バルブの開閉」などが適切なタイミングで行われるようにタイミングを合わせるための部品なのですが・・・
「タイミングベルトが切れるとエンジンが完全に壊れてしまう」
という大変恐ろしい部品なんです。

「タイミングベルトは10万キロ到達前に必ず交換する」
というのは、軽自動車だけでなく車全体に言えることなので必ず覚えておきましょう。

また、水や燃料を送るポンプ類も壊れてしまったら車としての機能を果たさなくなってしまうので、ウォーターポンプや燃料ポンプも10万キロあたりで交換すると安心して車に乗れます。
ミッション系に関しては損傷状態によって交換の必要も出てきますが、基本的には定期的なオイル交換を欠かさずにしておきましょう。

必要に応じて交換すべき部品

次に、あまり重要ではないけれど交換の時期が来たら優先して交換した方が良い部品です。

  • ショックアブソーバー
  • ブレーキディスクローター
  • オルタネーター
  • プラグ
  • タイヤ
  • バッテリー
  • ミッションオイル(ATオイル、CVTオイル、クラッチオイル)

中でも特筆すべきなのは「ショックアブソーバー」です。
ショックアブソーバーは「サスペンション」と呼ばれる足回り部品を構成する部品のひとつです。
ちなみに、サスペンションは大まかにいうと「スプリング」と「ショックアブソーバー」から構成されています。

ショックアブソーバーの機能を簡単に説明すると
「路面の凸凹からくる衝撃を和らげる」
ということになります。

ショックアブソーバーはオイルとガスが封入されていて、動作の際にはシリンダー内に高い圧力が発生します。
ショックアブソーバーが使われれば使われるほどオイルが劣化していくのと同時に激しい動きが加わり、最終的にはオイルの粘度が低下して乗り心地が悪くなったりオイルが漏れたりします。

オイルが漏れたりしてしまうと乗り心地が損なってしまう以外にも、ボディそのものに負担がかかってしまうため、ショックアブソーバーが劣化したりオイルが漏れてきたら交換した方が車が長持ちします。

他にも「オルタネーター」も重要な部分を構成していて、オルタネーターは「エンジンが動いているときに発電をしてバッテリーに電気を充電する」という非常に重要な役割を果たしています。
オルタネーターは何万キロで交換、といった目安はありませんが、点検時におかしいと判断されたら交換をしましょう。
壊れたまま乗っているとバッテリーへの充電がされなくなり、エンジンが始動できなくなったりする恐れがあります。

その他はいわゆる「消耗品」なので以下のスパンでの定期的な交換をお勧めします。

  • タイヤは摩耗したりヒビが入ったら(車種にもよりますが4万キロ走行または3~4年)
  • プラグ(5万キロ)
  • ミッションオイル(4万キロ)

タイヤやプラグ、ミッションオイルは交換すると乗り心地や加速感が飛躍的に向上しますよ。

軽自動車の寿命を延ばす秘訣はオイル交換にあり!

ここまではいわゆる「大物」の部品交換の内容を解説しました。

ですが最も身近で、かつ一番重要な交換は「エンジンオイル」なんです。

軽自動車のエンジンは普通車よりも高回転で運用されるため、エンジンオイルの劣化速度が普通車よりも早い傾向にあります。

エンジンオイルの役割は、エンジンの「冷却、洗浄、潤滑、防錆」などで、非常に重要な役割を担っているので、ここのメンテナンスをこまめにすることで軽自動車の寿命をグンと延ばすことができます。

逆に、先ほど挙げた部品交換等をしっかりしていたとしても、エンジンオイルの交換を怠っていたらあっという間にエンジンが壊れます。

「エンジンオイルをこまめに交換」するということが、軽自動車の寿命を延ばす秘訣なんです!!

軽自動車のオイル交換の目安の走行距離やタイミングは?

軽自動車のエンジンは普通車よりも高回転で運用されるため、エンジンオイルの劣化速度が普通車よりも早い
と言ってもどれくらいのタイミングで交換した方が良いのでしょうか。

オイル交換目安はズバリ「5000キロまたは半年」です。
半年以内に5000キロ乗るのであれば5000km走行ごとに、距離を全然乗らなくても半年ごとに必ず交換しましょう。

「オイルエレメント」は2回に1回は交換するようにしましょう。

ターボエンジンを長持ちさせるには?

軽自動車に乗っていると出力の高いターボエンジンを搭載していた車に乗っているという人が多いです。

では、ターボエンジンを長持ちさせるにはどうすればいいのか、ということですが、基本的にはターボ車でもそうでなくても一緒です。

ですが、オイル交換の頻度だけは気をつけた方がいいでしょう。

カー用品などでは
「ターボ車はノンターボ車よりもオイルの劣化が早いので交換頻度は半分以下で」
などと書かれていますが、交換頻度はそこまで多くなくても大丈夫です。

イメージ的には「10000キロで3回」つまり「3000キロちょっとで交換」ぐらいな感じです。

オイルエレメントはノンターボ車と同様「2回に1回交換」で問題ありません。

まとめ

軽自動車が10万キロ20万キロ走っても丈夫な耐久性を高める方法は

  • 点検は定期的に
  • 「予防整備」をしっかりと
  • エンジンオイルはマメに

これだけで十分です。

しっかりと守ることができれば同じ車と長い間付き合っていくことができますよ!!

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