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新型次期モデルジムニー ラダーフレーム採用e-SURVIVOR設計者に取材!




2017年10月28日より開催され、スズキブース来場者の間で多くの反響を呼んだコンセプトモデル・e-SURVIVOR(イー・サバイバー)。

12月8日から4日間開催の大阪モーターショーにもその姿を現し、大きな話題を呼びました。

「平成28年度環境規制」の影響を受け、自動車・オートバイ生産メーカーの殆どがEV路線へ舵を切ることとなり、今年のメーカーブースではEVモデルとSUVモデルが多数出展。

それぞれ独自のコンセプトモデルを出展していましたが、中でも一際大きな注目を集めたのはこのe-SURVIVORでした。

全長3,460mm×全幅1,645mm×全高1,655mmとコンパクトなボディ、オープンスタイルのデザインを採用し、「未来型ジムニー+EV」の印象を多くの来場者に与えました。

そんな大阪モーターショーにて、コンセプトモデル展示ブースの来場者の反響を見守る一人の男性がいました。

それは今回e-SURVIVORの設計を担当した開発者・某氏で、来場者のリアルな声と反響を次世代モデルへフィードバックするスズキ開発を担うエースの一人。

今回、その某氏に今回のe-SURVIVORに関する質問をさせて頂き、コンセプトモデルに賭けた思いと未来のスズキEVマシンが目指すところを語って頂きました。




ジムニーが培ってきた伝統のラダーフレームを次世代へ!設計者が語る次世代への熱い思い!

ブース来場者の反響を見守る某氏の傍らにて撮影。
管理人
管理人
今回、大阪初見参となったe-SURVIVORですが、前評判同様の素晴らしい反響ですね。
スズキスタッフ
スズキスタッフ
ありがとうございます。ここまで来場者の皆様に喜んで頂くことができ、設計者として冥利に尽きる思いです。
管理人
管理人
私も拝見させて頂きましたが、見事な作りですね。
他メーカーがエネルギーのクリーン性と安全性を強調したコンセプトモデルが多い中、スズキらしい冒険心だと感心させられました。
ところで、先ほど撮影した画像を見る限り、ベースはやはりジムニーですか?
スズキスタッフ
スズキスタッフ
貴重なご意見ありがとうございます。
私たちスズキスタッフ一同、いつでも全力投球をモットーとしているのですが、「スズキ社員が全力で頑張るとこうなった」といったご意見を頂くことも多いので、お褒め頂けて本当に嬉しく思っております。
e-SURVIVORは当コンセプトモデルのための新設計フレームを採用しておりますが、ジムニーで培ったラダーフレームの技術をフィードバックし、これからの時代に求められる剛健さを実現しました。
管理人
管理人
やはりそうでしたか。
このボディ下から見えるリジッドサスと言い、各メディアで騒がれているように次世代ジムニーなのでしょうか?
スズキスタッフ
スズキスタッフ
そのことについてはこの場で明言することは控えさせて頂きます(苦笑)
ですが、ご指摘の通り足回りもジムニーと同じくリジッドサスを採用し、あらゆる悪路を克服できる最強のEVカーとしてイメージしたことは確かです。
管理人
管理人
個人的にこういうこだわり仕様、本当に好きです。
私も一応鈴菌感染者ですので(笑)
スズキスタッフ
スズキスタッフ
スズキユーザー様でしたか、ご愛顧誠にありがとうございます(苦笑)
管理人
管理人
正直、今年は各メーカーとも「平成28年環境規制」をクリアするためのEVが多い中、こうしてEV+SUVというコンセプトを選んだ理由をお聞かせ頂いてもよろしいでしょうか?
スズキスタッフ
スズキスタッフ
通常、コンセプトカーを作る場合、華やかさを強調するのはセオリーのひとつです。
今回、私が担当させて頂いたe-SURVIVORもダッシュボード内の球体モニターなど、未来的な装備を採用してビジュアル性を強調しました。
また、ご指摘の通りユーロ4との適応を図る排ガス規制等の強化に伴い、数多くのバイクが生産終了となったことも確かです。

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これは自動車の部門においても「対岸の火事」ではなく、ユーロ5・ユーロ6といったこれからの規制に対する研究も行っていく必要性をまざまざと感じさせられました。
その結果、私のイメージしたのは長年ユーザーの皆様に愛され続けているジムニーの存在でした。

1970年に誕生したジムニー初期型。今なお多くのファンを持ち、e-SURVIVORとの共通点は多い
管理人
管理人
クロカン・車中泊などのブームもあり、多くのメーカーがアウトドアを意識したSUV車を多数開発していますが、ジムニーはスズキにとってやはり特別なものがありますよね。
スズキスタッフ
スズキスタッフ
お言葉ありがとうございます。
確かにスズキ自動車の販売台数の中でも、ジムニーという車はある種特別な存在です。
しかし、年々強化される排ガス・騒音規制といった環境問題を考えていくと、2輪部門のアドレスV125のように終わりを迎えてしまう危険性もないとは言い切れません。
管理人
管理人
そうですね、確かに仰る通りだと思います。
実は私もアドレスV100・V125と通勤の足として乗り継いだ人間のひとりなのですが、あれは正直言ってショックでした。
スズキスタッフ
スズキスタッフ
スズキ自動車は長年軽自動車の分野では多くのお客様からのご愛顧を頂いており、新車種を開発することと同様にこれまで愛して頂けたクルマも大事にしていきたいと考えております。
コンセプトカーは完全オリジナル設計を求められるのですが、幸いわがスズキの上層部は開発に対する理解があった、ということも大きく、これまでジムニーを愛し見守ってきて下さったファンの方への未来像として、EV+SUVのコンセプトカーを開発させて頂いた次第です。
管理人
管理人
そのようなアツい思いがあったのですね、道理で観る人間の心を動かすわけだと感動しました。
スズキスタッフ
スズキスタッフ
そんなに泣かせるような事を仰らないでください(笑)
これまでジムニーの開発に携わってきた諸先輩方の思いを受け継ぎ、スズキならではのSUVを後世に残していくことは私の願いでもあります。
私の願いがe-SURVIVORという形で身を結び、こうしてお褒め頂いたことは本当に嬉しく思っており、スズキの一員として何よりも誇らしく思っております。
管理人
管理人
個人的にはそのまま市販化して欲しいくらいの魅力にあふれたクルマですが、実際のところ市販化に向けた動きはありますでしょうか?
スズキスタッフ
スズキスタッフ
それに関してはノーコメントとさせて頂きます(笑)
ですが、開発者としては実現してみせたいという考えは確かに持っております。
自動車も工業製品である以上、開発・生産コストを無視するわけにいきませんが、東京・大阪モーターショーへご来場して頂けた皆様からの反響も大きく、決して夢物語ではないと信じております。
管理人
管理人
ジムニーが誕生した1970年よりもうじき50年ですね。
ある時は悪路走行の名手としてラリーに、ある時は日常的に使える積載性の高い足として、ジムニーというクルマは汎用性も高いクルマだけに、これからも生き続けて欲しいクルマのひとつだと思っております。
スズキスタッフ
スズキスタッフ
ジムニーは長い歴史の中で、数々の海外モデルを生み出してきた国産SUVを代表するクルマのひとつだと自負しております。
全くジムニーと同じ軽自動車規格の範囲内で…という訳にはいかないかも知れませんが、ユーザー様の期待に応えて市販化できるよう、これからもユーザー様の声を積極的に取り入れ、時には真摯に受け止めて反省しながら、市販化実現に向け取り組んでいきたいと思います。
管理人
管理人
本日は大変貴重なお話を聞かせて頂き、大変ありがとうございました。

クラフトマンの熱い思いを受け継ぐ期待の星・e-SURVIVOR!ラダーフレーム採用次世代ジムニーの登場は近い?

コンセプトカーの開発設計という大役を見事に務め、未来に向けた新しいEVカーのさらに新しい形を作り上げたスズキ開発の某氏。

その心は非常に熱く、欧州の名門メーカーのクラフトマン達もかくや、と言わんほどの情熱を持った素晴らしい開発者でした。

スズキブースを後にする際、一度だけ後ろを振り返ってみたところ、某氏は少年のように純粋で真摯な眼差しで来訪者を見つめ、ファンの声を次世代へと大事にし続けようと願うクラフトマンシップにあふれた姿でした。

自動車・オートバイを取り巻く環境問題の数々は、一朝一夕に固唾けられる問題ではなく、未来は決して明るいとは言い切れないものがあります。

しかし、スズキ・ジムニーに限っては、これほどアツい魂と心を持った開発スタッフがいる以上、そんな杞憂とは無縁のままでいられるのではないか…。

こう思えるほど頼もしさを感じさせる姿であり、言葉にし尽くせない驚きと胸を熱くさせられる収穫があった大阪モーターショー2017年の一幕でした。