2017年9月に2代目モデルチェンジし、わずか1ヶ月で5万台を超える受注数を獲得した新型N-BOX。
これまでダイハツ・タントの一強状態であったハイトワゴンの勢力図を大きく塗り替え、2011年の登場以来、軽自動車を代表するクルマの一つとして親しまれてきました。
従来モデルも非常に高い人気を博したクルマではありましたが、なぜこの2代目N-BOXはここまで人気を集めたのでしょうか?
今回はセールス絶好調のホンダ・新型N-BOXについてのレビューをお届けさせていただきます。
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新型N-BOXは従来モデル以上の使い勝手の良さが◎!
初代N-BOXが人気を博した最大の理由として挙げられるのは、ロングホイールベース化による「室内空間の広さ」です。
これは燃料タンクを運転席側の下部に搭載することにより、床面を低く抑えることに成功し、コンパクトカーと比べても遜色のない広さを実現しました。
2011年当時、軽自動車とは思えないほどの広さを実現したN-BOXは、そのインパクトで購買層を増やしていったのは記憶に新しいところ。
新型N-BOXもそのセールスポイントをさらに活かし、「助手席スーパースライドシート」を追加。
前後570mmのスライド幅を持つこのシートをオプション設定し、さらにシートアレンジの幅を拡大しております。
(引用・ホンダ公式サイト)
この機能は現時点で他の軽自動車のいずれにもない独自装備であり、新型N-BOXの最大の特徴と言えます。
その上で今回のモデルチェンジに合わせ、初代N-BOXで挙げられていた「欠点」を徹底的に排除。
その最たるものがホンダの最新安全運転支援システム「HONDA SENSING(ホンダセンシング)」。
(引用・ホンダ公式サイト)
初代N-BOXが赤外線レーザー方式を採用し、上限時速50km/hであったのに対し、新型N-BOXでは時速100km/h(歩行者の場合は時速80km/h)と大幅に強化。
それに加え、高速走行時の快適さを保障する「アダプティブ・クルーズ・コントロール」も採用。
車間距離制御機能がより精密さを増し、ドライバーの負担を軽減するアシスト性の高さが大きな魅力となっております。
完全なニューマシンではないものの、ホンダセンシングによる安全管理性能とアダクティブ・クルーズ・コントロールによる恩恵は非常に大きく、現行軽自動車の中では屈指の商品力だと言っても過言ではありません。
日常使いができる点も従来以上で、目新しい装備に頼らずマイナスポイントを克服して見せた新型N-BOXは、従来モデル以上の使い勝手の良さが光る一台だと言えます。
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新型N-BOXは燃費性能と動力性能も向上!
軽スーパーハイトールワゴンとして十分な広さと居住性が光る新型N-BOXですが、走行性能についても大きな改良が見られるようになりました。
最高出力は58psとマイルドながら、エンジンのロングストローク化でフラットな出力特製へ変わり、低速域での安定感が強化されております。
(引用・ホンダ公式サイト)
これにフリクションを低減したCVTを組み合わせ、高出力+低燃費を実現して見せました。
これはベーシックモデルのものですが、新開発のi-VTECによる高効率化は目覚ましいものがあり、車体の重さが足を引っ張りやすいハイトワゴンの中ではスムーズな加速性能を有しております。
軽自動車規格の範囲内であり、スポーツカーのような絶対的なダッシュ力こそありませんが、ハンドリングの素直さと合わせバランスが取られている点が新型N-BOXの走りを支えております。
特別な性能こそないものの誰もが気負いなくアクセルを踏めて乗りこなせる。
新型N-BOXはそんな「クルマとしての当たり前」が忠実に守られた軽自動車の鑑と呼べる優等生だと言えるでしょう。
新型N-BOXは果たして”買い”か?
2011年度に発売された軽自動車の中において、類を見ないほどの高い完成度を誇るホンダ・新型N-BOX。
軽自動車に求めるものは人それぞれですが、燃費性能と車両価格の面から考察するとかなり割安です。
新型N-BOXの廉価グレードは「N-BOX G・ホンダセンシング」の場合、税抜き価格はわずか128万円。
これはホンダセンシング搭載モデルですが、非搭載モデルは約7万円低額となります。
最大のライバルであるタントシリーズのエントリーモデル「タントX・SAⅢ」が142万円であることを考えると、欲しい機能だけを選べる点でも多いな魅力があります。
また、ホンダセンシングによる安全管理能力の高さは大きな安心材料であり、自分以外のドライバーが運転する機会が多いファミリーユースにうってつけだと言えるでしょう。
年々競争が激化している軽自動車市場において、無双の完成度を誇る新型N-BOXは今後の軽スーパーハイトワゴン界の大本命だと言っても良いでしょう。
市場評価・オーナー満足度・リセールバリューともに申し分なく、誰もが満足できるホンダの優等生らしさが際立ったクルマだと言えます。
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