エブリイ(DA17)は多機能性と積載性能が高い軽箱!

スズキ 6代目エブリイ DA17V&DA17W型基本情報

販売期間2015年2月 –
乗車定員4名
ボディタイプ5ドアセミキャブオーバー型ワンボックス&ライトバン
エンジンR06A型 658cc 直3 DOHC VVT
R06A型 658c 直3 DOHC VVT ICターボ
駆動方式FR/パートタイム&フルタイム4WD
最高出力R06A型 49ps/5,700rpm
R06A型 ICターボ64ps/6,000rpm
最大トルクR06A型6.3kg・m(62N・m)/3,500rpm
R06A型 ICターボ9.7kg・m(95N・m)/3,000rpm
変速機5速MT/4速AT/5AGS
サスペンション前:マクファーソンストラット式+コイルスプリング
後:I.T.L式+コイルスプリング
全長3,395mm
全幅1,475mm
全高1,800-1,910mm
ホイールベース2,430mm
車両重量840-970kg

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約10年に渡るロングセールスを続け、軽キャンピングカーの定番モデルとして絶大な人気を誇った5代目エブリイも2015年にはモデルチェンジを迎え、6代目エブリイへと世代交代を果たしました。

DA17V・DA17Wという新しい型番を与えられた6代目エブリイは、ホイールベースの延長と全高サイズの見直しで荷室長・荷室幅・荷室高・荷室床面長が大きく延長。

名実ともに軽自動車クラス最大サイズの車体を誇るようになり、低床化とシートスライド幅の拡大で多彩なアレンジ性も備わるようになりました。

トランスミッションも従来のMT&ATに加え、新設計のAGS(オートギアシフト)を採用し、MT車の力強さとAT車のイージーさを取り入れたことにより、より多彩な使い方ができる点も大きなセールスポイントとなっております。

商用ベースのスタイルから大幅に進化し、乗用車としての多機能性と「道具としてのクルマ」に必要なタフさを合わせ持った6代目エブリイは、「ダイハツ タント」などのライバル車を迎え撃つに相応しい見事な出来栄えの軽1BOXと言えます。

今回は、商用ベースと乗用車の良いところを総取りにしたスズキの意欲作「6代目エブリイ DA17V&DA17W型」について解説させて頂きたいと思います。

6代目エブリイはホイールベース延長で軽自動車最大の室内空間が魅力!

6代目エブリイ最大の特徴は、室内長2,240mm×室内幅1,335mm×室内高1420mmという軽自動車クラス最大の室内空間にあります。

先代である5代目エブリイ比で30mmのホイールベース延長により、車内空間の広さはシリーズ最高を誇るようになりました。

同時にタイヤとダッシュパネルの位置も見直され、前席側の空間性も確保されており、ドライバー側に狭さを感じさせることなく室内空間を拡大した点が魅力となっております。

さらに運転席側で65mm、助手席側で60mmのシートスライド量を拡大し、アレンジの幅を大きくした点も見逃せないポイントと言えます。

前後席の間隔も1,080mmと大きく取られ、大人4人が乗っても閉塞感がない工夫が施され、商用ベース車としては異例の快適さが6代目エブリイ最大の武器と言えます。

6代目エブリイは質感UPと機能性の向上が光る1クラス上の軽バンに進化

6代目エブリイの外観は先代からのキープコンセプトが基本となっていますが、各部の細かい変更でより質感が高められている点も改良ポイントのひとつです。

車体サイドに設けられたラインで広大さとスリム感を出しつつも、フロントノーズを少し前に押し出したことにより、室内空間の確保とハイトールワゴンに通じるデザイン性を両立しております。

さらに「エブリイワゴン」の方にはメッキガーニッシュやメッキグリルが採用され、より高い質感と高級感を備えるようになった点が際立っています。

これは軽ハイトールワゴン車として大きくシェアを伸ばしている「ダイハツ タント」といったライバル車種を強く意識した現われでもあり、高い実用性を持った商業色とデザイン性を両立した見事なバランスと言えるでしょう。

機能面でも非常に優秀で、先代エブリイ同様に助手席シートが前倒しできる機能が継承され、斜積みで長物が積み込める点も実用的。

多彩なシートアレンジ機能と合わせれば、いとも簡単に広大な車内空間を作り出せる点と荷室の広さにより、1クラス上の1BOXカー並みの積載が出来るのはロングセラーのエブリイならではと言えます。

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6代目エブリイは軽量化によってパワー感も向上

ホイールベースの延長や、室内空間の拡大が特徴の6代目エブリイですが、車体重量は先代エブリイ比で最大60kgも軽量化が施されているモデルです。

高張力鋼板を多用してボディ剛性を高めつつ、エンジンや足回り・内装類に至るまで徹底した軽量化を図り、5速MT車比でも実に40kgもの軽量化が図られています。

ICターボモデルは先代同様64psという出力ですが、N/Aエンジンは49psと若干のパワーダウン化。

これは燃費性能の向上や、年々強化される排出ガス規制などの対応化によるものですが、軽量ボディによってパワー感はむしろ上がっており、N/A車の非力感を補った点が魅力のひとつと言えます。

商用ベースということでやや足回りが硬い印象を受けるものの、車高が高い車特有のロールもボディ剛性で押さえ込まれており、ハイスピードでのコーナリングさえ行わなければ十分に快適な乗り心地もあり、オーナー満足度は水準以上であることは間違いありません。

さらに横滑り防止のために装備されたESPによるセーブ力もあるため、商用利用からファミリーユース・レジャー利用と幅広く使えるのが6代目エブリイの魅力となっています。

6代目エブリイは利用目的に合わせて検討したいモデル

先代である5代目エブリイと比べ、随所が大きく改良された6代目エブリイですが、目的・用途によっては不満点もあります。

特に乗用車としての快適性を高めた「エブリイワゴン」の場合、新車販売価格がロールーフの2WD&4速AT車で1,425,600円からとかなり強気の設定となっており、先代までと比べてかなり割高な印象を受けます。

また、乗り心地の面では商用車的な足回りの硬さが大きく出ることもあり、時折大きな縦揺れに見舞われるといった弱点もあるため、この点では「ダイハツ タント」などのライバル車に一歩譲らざるをえない部分も。

こうした点を考慮すると、ベーシックなエブリイの新車販売価格923,400円という価格は非常に魅力的であり、自分自身で好みのクルマに仕上げる労力さえ厭わなければ非常に悩みどころだと言えます。

軽キャンピングカーブームなど、クルマの楽しみ方が多様化している現在のオーナー傾向などを考えると、6代目エブリイはあなた自身が求める愛車のスタイルを検討し、自分に合ったスタイルを追求して選ぶモデルだと言えそうです。

とは言え、6代目エブリイは室内空間の広さやシートアレンジのしやすさなど、カスタムベースとしては非常に優秀なことは疑いようがないクルマです。

こうした点を総合的に判断すると、ご予算・仕上げ方・ご自身の好みなど様々なご事情と相談した上で、迷うことにすら楽しみがある稀有なクルマが6代目エブリイだと言えます。

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