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スズキ パレット基本情報
販売期間 | 2008年1月 – 2013年2月 |
乗車定員 | 4名 |
ボディタイプ | 5ドア軽トールワゴン |
エンジン | K6A型 658cc 直3 DOHC VVT K6A型 658cc 直3 DOHC インタークーラーターボ |
駆動方式 | FF/4WD |
最高出力 | 54ps/6,500rpm 60ps/6,000rpm |
最大トルク | 6.4kgf·m/3,500rpm 8.7kgf·m/4,000rpm |
変速機 | 4速AT/CVT |
サスペンション | 前:マクファーソンストラット式 後:I.T.L.式 |
全長 | 3,395mm |
全幅 | 1,475mm |
全高 | 1,735mm |
ホイールベース | 2,400mm |
車両重量 | 900-990kg |
生産台数 | 34万2000台 |
「ワゴンR」に始まった軽1ボックスカーの車内空間を見直し、より居住性と積載性を高めたことで大成功となった「ダイハツ タント」に対抗する形で世に出たのが「スズキ パレット」です。
2,400mmというロングホイールベースの新開発プラットフォーム、ボンネット型軽自動車としては初の両側スライドドアを採用し、軽自動車の限られた車体サイズを最大限まで活かした広い空間が自慢となっています。
スズキ車としては珍しく他メーカーに追従する形でのリリースとなりましたが、2013年にスペーシアにモデルチェンジするまでに30万台以上を売り上げ、ユーザーの求めるニーズにしっかり応え成果を出しました。
今回は、軽トールワゴン二大巨頭のひとつ、「スズキ パレット」についてご紹介させて頂きたいと思います。
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スズキ・パレットはABSの標準装備化と低床を活かした開放感が魅力!
「スズキ パレット」最大の魅力となっているのが、「ダイハツ タント」に対抗した車内空間の広さです。
タントへの対抗馬として後追いで開発されたアドバンテージを活かし、低床式プラットフォームの恩恵によって頭上の空間を大きく取った開放感はこちらの方が上回っています。
リアシートを調整すれば大柄な体格の外国人男性でものびのびと寛げるだけのスペースがあり、その居住性の高さは軽自動車クラスでは文句なしのトップクラス。
また、ABSを全車標準装備化していることもあり、ハイトールワゴンの弱点であるブレーキタイミングの難しさを補っている点も注目すべきポイントで、咄嗟の時に一気に踏み込んでもコントロール性を失わないのは嬉しい仕様と言えます。
「パレットT」と「パレットTS」は、両側スライドドアを採用することで狭い駐車スペースでも乗り降りしやすく、タントが左側だけにスライドドアを設けていることと比べバリアフリーな設計となっています。
スズキ・パレットはロールの影響を抑えたコントロール性の高さが魅力
「ハイトールワゴン」と呼ばれるジャンルのクルマは、その高さから車体が大きく振られてしまう弱点を抱えており、車体のコントロール性に関しては他のジャンルのクルマに一歩譲らざるをえない性質を持っています。
この弱点はパイオニアである「ダイハツ タント」でも同様でしたが、全車にフロントスタビライザーとロールの抑制に特化した専用リアサスペンションを採用することで見事にセーブ。
フロント側サスには高性能さで定評のあるショーワ製ショックアブソーバーを奢り、ゴツゴツとした乗り味にならない工夫が行われている点も高評価の材料です。
同社のフラッグシップである「ワゴンR」のフロントマスクを継承し、軽ワゴン車並みの扱いやすさを兼ね備えた「スズキ パレット」は、初心者ドライバーでも気楽に乗れる使い勝手のよさが光る一台と言えます。
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スズキ・パレットは軽自動車初の豪華オプションがウリ
http://minkara.carview.co.jp/car/suzuki/palette_sw/
今や軽自動車売り上げ№1メーカーとなったダイハツへの対抗モデルというだけあり、後発の利点を活かした「スズキ パレット」は、装備面でも非常に豪華なものが採用されています。
上位グレードの「パレット TS」では、サイドカーテンエアバッグやハイグレードサウンドシステムといった軽自動車初の豪華装備が標準装備化されており、快適性と安全性に関してはタントを大きく上回る仕様となっています。
それに加え、廉価モデルの「パレット G」以外の全車にサイドエアバッグ・フルオートエアコン・キーレスプッシュスタートシステムといった利便性の高い装備が数多く採用され、非常に使い勝手がよいクルマと言えます。
タントの良さとはまた別の形でクルマとしての使い勝手を追求した「スズキ パレット」は、技術力に自信のあるスズキならではの意気込みが伺える満足度の高いクルマです。
スズキ・パレットの中古車はリコール対策確認が必須条件
利便性・操作性に優れた軽トールワゴン「スズキ パレット」ですが、30万台以上を売り上げた人気モデルであったのに早々とモデルチェンジしたのにはそれなりの理由があります。
そのひとつに「リコール・サービスキャンペーンの届け出の多さ」があり、これから中古車でパレットの購入を検討されている方はこの点に注意が必要です。
- 2017年5月現時点で届出されているものだけでも以下の通り18件もあります。
- 2008年3月10日サービスキャンペーン(以下SC。エンジンコントロールユニットのプログラムの不具合)
- 2008年7月17日SC(ATセレクタのインジケータスライドカバーの不具合)
- 2009年10月13日リコール届出(以下R。CVTのリダクションギヤの不具合)
- 2010年2月10日SC(オートステアリングロックのスクリューシャフトの不具合。キーレスプッシュスタートシステム仕様車限定)
- 2010年4月22日SC(上記と同様の内容で、対象車両の生産期間の拡大通知)
- 2010年12月9日R(14インチスチールホイールの不具合。同仕様車限定)
- 2010年12月9日R(バックドアラッチ機構の不具合)
- 2012年4月12日SC(プッシュスタート仕様車の電動ステアリングロックの不具合。同仕様車限定)
- 2013年2月21日R(ブレーキアクチュエータのシールリングの不具合)
- 2013年6月6日R(エアコンのエバポレータ・コンプレッサーの不具合)
- 2014年11月27日R(運転席側シートの固定用ブラケットの不具合)
- 2015年1月15日SC(運転席側シートの強度による不具合。異音・ガタつきなど)
- 2015年10月29日SC(触媒ケース入口のパイプ溶接部の強度による不具合・ターボ仕様車限定)
- 2015年12月18日SC(シートベルトのバックル・未装着警報装置の不具合)
- 2016年3月3日R(エアコンのコンプレッサの不具合)
- 2016年4月7日R(ブレーキホースの取り付け不具合)
- 2016年7月28日SC(リヤアクスルのオイルシール強度の不具合)
- 2017年2月23日R(トランスファ内のインターミディエイトシャフトの不具合。4WD仕様車限定)
これまでのスズキ車は高い耐久性とエンジンのタフさに定評がありましたが、「スズキ パレット」は近年稀に見るリコール・サービスキャンペーンの多さにより、全体的な見直しが行われて「スペーシア」へのモデルチェンジが行われた、と見ることもできます。
上記の18件がいずれも明らかにそれと分かる不具合であり、車両価値そのものの下落を伴う深刻なものですので、パレットの中古車を購入する際は上記内容の不具合が対策済みかをしっかり確認したいところです。
特に2013年6月6日と2016年3月3日の「エアコン」に関するリコールと、2016年7月28日の「オイルシール」に関するサービスキャンペーンは高額修理を余儀なくされる致命的な不具合ですので、知らずに乗り続けると痛い目に逢う可能性は極めて大きいと言えるでしょう。
また、これらの不具合対策が行われていない車両は、後に自分でディーラー持込で処理する場合の工賃などを考えると割高になりやすいため、中古車販売店の価格そのままで購入することは避け、できる限り交渉して有利な条件を引き出したいところ。
現在「スズキ パレット」を中古車・個人売買で狙っておられる方は、即決はせずに一度この不具合一覧を基にひとつひとつチェックし、石橋を叩いて渡るように注意されることをおすすめいたします。
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