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ダイハツ タント L350S&L360S基本情報
販売期間 | 2003年11月 – 2007年11月 |
乗車定員 | 4名 |
ボディタイプ | 5ドア軽トールワゴン |
エンジン | EF-VE型 659cc 直3 DOHC DVVT EF-DET型 659cc 直3 DOHC ICターボ |
駆動方式 | FF/4WD |
最高出力 | EF-VE型 58ps/7,600rpm EF-DET型 64ps/6,400rpm |
最大トルク | 6.5kgf·m/4,000rp 10.5kgf·m/3,200rpm |
変速機 | 6.5kgf·m/4,000rp 10.5kgf·m/3,200rpm |
サスペンション | 前:ストラット式 後:トーションビーム(FF) 3リンク(4WD) |
全長 | 3,395mm |
全幅 | 1,475mm |
全高 | 1,725mm |
ホイールベース | 2,440mm |
車両重量 | 870-960kg |
生産台数 | 39万1662台 |
ダイハツの軽自動車ラインナップにおいて、不動の主役の座を守り続けていたムーヴに代わる軽トールワゴンとして、さらに広い車内空間を追求したのが2003年秋にリリースされた初代タント(L350S&L360S型)です。
軽自動車としては前例のない2,000mmもの室内長を誇り、1,725mmという高さを利用した「たんと荷物が積み込める」軽自動車としてネーミングされたユニークなクルマです。
既存の軽トールワゴンよりも広大な空間により、この初代タントを以って「軽ハイトールワゴン」という新ジャンルが確立されたと言えます。
今回は、軽ワンボックスカーに新たな可能性を示したハイトールワゴン「ダイハツ 初代タントL350S&L360S」についてご紹介させて頂きたいと思います。
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L350S&L360Sタントは広々とした車内の開放感が魅力
すでに軽自動車規格の中で上限値まで巨大化された「ダイハツ ムーヴ」は、これまで軽トールワゴンとしては最大の車体サイズをウリにしたマシンでした。
しかし、このままではライバルであるスズキとの差を埋められないと判断したダイハツ技術陣により、最後の余地として車高を活かしたのが2003年に登場した「ダイハツ タント」です。
この初代タントは全長3,395mm×全幅1,475mmという寸法こそムーヴと同じサイズですが、車高は1,725mmにまで拡大され従来の軽トールワゴンを超える「ハイトールワゴン」として好評を博しました。
楕円形で横長のヘッドライトを採用し、やや丸みを帯びたフォルムにまとめることで車体剛性を確保しており、2,400mmというロングホイールベースで広々とした車内空間を作り出すことに成功しています。
デザインのとっつきやすさと車内空間を活かした開放感は、育ち盛りのお子様を抱えるファミリー層へのアピールに成功し、販売台数でスズキを上回るという悲願達成に多大な貢献を果たしました。
この初代タントが持つ広い車内空間による開放感は従来の軽自動車では感じられなかったもので、「軽ハイトールワゴン」というジャンルの草分け的存在と言えます。
L350S&L360Sタントは積載性と実用性に優れたハイトールワゴン!
初代タントがここまでの大成功を収めたもうひとつの理由は、ファミリー層にとって重要なポイントとなる積載性能の高さにもあります。
室内高1,330mm×室内長2,000mmという広大な車内空間は、荷物をそのままの姿勢で載せることが出来る絶妙な高さであり、子牛が丸々一頭入ってしまうほどの積載性能となっています。
育ち盛りのお子様を抱えるご家庭や、大家族にとって買い物時の利便性というのは非常に重要視されるポイントであり、2,000ccクラスのセダンに匹敵する初代タントの積載性は絶対的な武器を手にしていたと言えます。
広い車内空間を活かした車中泊といった使い方もでき、キャンプ道具一式を楽々積み込めることでファミリーキャンプといった使い方もできる初代タントは、このようにして子育てファミリー層を中心に不動の地位を築き上げました。
広大な室内空間を武器にした初代タントは、これから事業を始める方の商用車にも適した実用的で経済性の高いクルマと言える存在です。
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L350S&L360Sタントはファミリーユース向きという割り切りが必要?
初代タントは最高出力58psのN/Aエンジンを搭載したL350S、64psのターボエンジンを搭載したL360Sの2タイプがリリースされましたが、スポーツ走行は苦手としているクルマでもあります。
その理由となっているのが車高の高さで、全高1,725mmというサイズは横風・横Gに弱く、コーナリング時はかなり大きなロールが出てしまう構造となっています。
2代目以降では乗り味をよくする改善が図られていますが、この点に関しては実用性の高さ・快適性のためと割り切って考える必要があります。
また、車体重量が870~960kgとかなりの目方となっているため、積載上限まで荷物を積み込んだ場合、その重さは軽く1トンを超えてしまうことになります。
ムーヴ譲りの十分なパワーを与えられた初代タントですが、登り坂などではややパワー不足を感じてしまうこともありますので、「あくまでもこのクルマはファミリーカーだ」と考えて所有されることをおすすめいたします。
その一方、ドリフト走行といった無茶な走り方で足回りがヘタっている車両は殆どないため、中古車で購入される際は比較的安心して購入できるというメリットを持っています。
こういった性格の初代タントは、家族のことを第一に考えるドライバーの方に適した軽自動車のひとつと言えます。
初代タントはターボモデルのL360S型がお買い得!走行距離が多い車両は保証を取り付けて
育ち盛りのお子様を抱えたご家族向けの初代タントは、ファミリーカーとしては非常に優秀なクルマとなっています。
これから初代タントを中古車で…と検討中の方には、大きな価格差のないターボエンジン搭載のL360S型タントをおすすめいたします。
燃費のことを考えると、N/Aエンジン搭載モデルであるL350Sの方が若干上ですが、最軽量モデルでも870kgという重さの初代タントは、N/Aとターボエンジンでリッター1km程度しか差がありません。
もちろん、毎月の家計のことを考えると決して小さくない差ではあるのですが、ターボエンジンの力強い加速力は頼もしさがあり、起伏の多い土地にお住まいの方にとって大いに頼れる存在。
走行距離・年式が同程度の車両であれば、価格差は2万円程度の範囲で納まることが多いので、買い物などで日常的に乗られるご予定の方は、L360S型の方が満足度の面では上と言えます。
現在、初代タントの中古車としての平均相場価格は50万円前後。
モノによっては数万円台からありますが、こうした激安車両の場合は過走行であることが多く、タイミングベルトなどの交換がしっかり行われているか確認が必要です。
未交換車両の場合、そういった消耗品に対しての保証を取り付け、後のトラブルに備えることが初代タントの賢い選び方と言えます。
タントをカーセンサーでみてみましょう♪
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